北の大地が、この一打を待っていた。延長十回二死二塁、カウント1-2。大谷が広島5番手、大瀬良の内角低めのボールを振り抜いた。痛烈なゴロが右前に抜けて二走の西川が生還すると、大谷は両手でバンザイ。ヘルメットを投げて、喜びを爆発させた。
「サヨナラで決めて、あした、あさってにつなげたかった。最後、回ってくるとは思いませんでしたが、比較的、冷静でした。しっかり打てて自信になります」
仲間からウオーターシャワーを浴びて、満面の笑みを浮かべた。22日の第1戦(マツダ)で先発登板も6回3失点で負け投手。続く第2戦も敗れて戻ってきた札幌での第3戦に燃えていた。「僕のふがいないピッチングで負けた。取られた分の倍くらいは取りたいと思って打席に立っている」。3時間51分の大激戦を、バットで締めた。