今季の両リーグ覇者は、いずれも育成力でペナントを勝ち取った。
1991年以来25年ぶりにセ・リーグを制した広島は親会社を持たない独立採算制で、12球団で唯一FA補強の経験もない。ドラフトは独自路線を貫き、1位は一本釣りが原則。近年では2013年に大瀬良(九州共立大)が競合したぐらいだ。
重視するのは選手の性格だ。「練習を一生懸命にやらない子は取らない。鈴木誠也は、試合が終わっても練習している。昔から、ウチは練習するしかないという考え」と鈴木球団本部長。猛練習に耐えられる懸命さと素直さを見る。
2軍の3連戦があれば、3試合目に若手を並べて出場機会を与える。「我慢して使わないと育たない。監督がどこまで我慢できるか」と鈴木氏。スカウトの眼力と首脳陣の我慢がチームの土台だ。 (玉木充)