阪神2軍春季キャンプ(23日、高知・安芸)超異例の大抜てき!! 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が23日、育成枠の原口文仁捕手(23)が1軍に昇格することを明らかにした。昨年10月の秋季練習で指導した金本知憲監督(47)の要請に応えたもの。安芸キャンプでは持ち前の長打力を発揮しており、横一線の正捕手争いに割って入る!! 阪神2軍は24日に打ち上げ、帰阪する。
超変革の昇格者だ。沖縄-安芸のホットラインで昇格選手を決定した掛布2軍監督が第3の男の名前を口にした。
「(沖縄行きは)高山と板山と、原口。(理由は)第1クールが終わったころに高山と板山はいいですよといっていたから。一番気になる選手だしね。原口は監督が秋季練習で見てただろ? この3人が監督の方から『見たい』と」
金本監督の要請に応じて3選手の沖縄行きが決定。背番号124の招集は売り出し中の2人のルーキーと見方が異なる。ファーム6年間で11本塁打を放っている右打ちの大砲候補。昨年10月の秋季練習で、金本監督から直々に肩と腰を地面と水平に動かすように打撃フォームを指導された。将来の主軸を打てる大砲の育成が金本阪神のテーマ。最終クールでの昇格となった。
原口は前日22日の独立リーグ、高知との練習試合(安芸)で左翼へ強烈な適時二塁打。対外試合9打数2安打1打点ながら、その2安打はともに二塁打と自慢の長打力をみせつけてきた。
「大きい当たりを、バッティング練習で前よりも入れることができるようになりました」
この安芸では掛布2軍監督から夜間練習中に左足の着き方を伝授されていた。2人の師匠の指導で打撃は開花の兆し。異例の大抜てきに胸が躍る。
「テレビで見ると(沖縄組は)みんなギラギラしている。途中から行く僕たちも、もっと目をギラギラさせてやっていきたいですね」
腰のヘルニアなど故障に悩まされた時期もあった。一時期は一塁を守ってきたが、再び捕手に取り組んでいる。育成契約から支配下、そして1軍定着へ。ラストチャンスかもしれない。
24日、一塁ミットは持参せず沖縄入りする23歳は「捕手としてできるところを見てもらって、打つほうでもアピールしないと先がない。ガチガチの中で、元気を出してやりたいと思います」と気合十分。掛布2軍監督は「硬くなるタイプだから、落ち着いてやってほしいね」と背中を押した。正捕手争いに嵐を起こしてみせる。 (新里公章)
★生まれ 1992(平成4)年3月3日生まれ、23歳。埼玉県出身
★球歴 小学4年時に野球を始め、中学時代は寄居リトルシニア(現深谷彩北リトルシニア)でプレー。帝京高2年時に捕手に転向し、3年夏甲子園出場。2010年D6位で阪神入団。1軍出場はなく、12年のオフから育成契約
★寝具 腰の故障歴があり、寮では「西川寝具」のマットレスを愛用
★サイズなど 1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。年俸400万円。背番号「124」。独身