Jリーグで勢いに乗る男が一発回答だ。今季18得点とJ1の得点ランクで3位に並ぶFW大迫が先発に抜擢されると、1ゴール1アシストと躍動。「結果を出すことしか考えていなかった。0-2から1点取れば分からないと思っていたので、取れてよかった」と笑った。
最初の見せ場は2点を追う前半44分。ゴール正面でMF長谷部のスルーパスに右足をダイレクトで合わせると、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。2010年南アフリカW杯準優勝の強豪と日本は過去2度対戦し、いずれも完封負け。日本代表として初めて「オレンジ軍団」のゴールをこじ開けた。
これで息を吹き返した日本は後半に攻勢に転じると、同15分には相手DFを背負いながらDF内田のパスをMF本田に落として同点弾をおぜん立て。同28分に退くまで攻撃の中心を担った。
ポストプレーがうまく、ボールを失わない特長も随所に光った。それを支える強靭(きょうじん)な足腰が培われたのは、鹿児島城西高時代だ。指導した小久保悟監督(45)は「グラウンドが柔らかい土で走りにくい。あれで強くなった」と指摘する。環境に恵まれたチームは人工芝での練習が多いが、大迫は桜島の火山灰がベースの灰色の土で育った。本人も「砂漠みたいなグラウンドでしたから。それで強くなったのかな」と話す。