リーグ戦再開に合わせて中継ぎに配置転換された阪神・門別啓人 少し驚いた。リーグ戦再開に合わせて、阪神・藤川球児監督(44)は「ウチの心臓」と称するブルペン陣を強化すべく、門別啓人投手(20)を先発から配置転換させて1軍メンバーに入れたことだ。
「彼の力量を生かす、持っている力を生かすという意味で。チームの大きな力になってくれれば」
2軍にいた高卒3年目左腕への期待の大きさをうかがわせるメッセージだった。門別は「中継ぎですけど。自分的にできることはあると思うので。先発じゃなくても、気持ちは先発に置いといて、しっかり投げれたらなと思います」と決意を新たにした。
本心は先発がやりたい-。だが、1軍で結果を残してナンボの世界。「低めに強い球(を投げる)は下(2軍)にいるときにやってきた。それが次の中継ぎでも生かせれば」と気持ちを切り替えた。
今季1軍で8試合に登板。7試合に先発してプロ初勝利を含む2勝3敗、防御率4・54。開幕ローテに入ったが、中盤に球威が落ちて連打を浴びることが多く〝六回の壁〟を乗り越えられないというレッテルを貼られた。
一方、下肢の張りで出遅れた大竹が5月中旬から。伊藤将も今季初登板だった6月11日の西武戦(ベルーナ)、18日のロッテ戦で2試合連続で結果を残し、先発ローテに復帰。先発6枠が固まり、門別の〝居場所〟はなくなったことも事実。そんな中での1軍昇格だった。
だが、救援陣の左腕は、クローザーの岩崎を筆頭にセットアッパーには昨季最優秀中継ぎのタイトルを獲得した桐敷、今季ブレーク中の及川がいる。先発以上にチーム内競争はし烈だ。さらに昨年11月に左腕のプレート除去手術を受けた高橋が2軍で実戦復帰。藤川監督も「戦力としては後半戦、非常に楽しみにしていますね」と早ければ7月下旬の1軍復帰を示唆した。
門別は「(伊藤)将司さんが(先発で)すごくいいピッチングしている。自分も負けてられないという気持ちになった」と決意を新たにした。7月10日で21歳。少し回り道となったが、将来のことを考えれば「貴重な体験」だと思って、中継ぎで全力投球をしてほしい。(三木建次)