クールな主将がポーズを繰り出すと、ベンチが一気に盛り上がる。ヤクルト・山田哲人内野手(32)は今季途中から安打や本塁打を放った際に、ベンチへ向けてあるポーズを行っている。肘を90度に曲げて両腕を挙げ、顔と腕で山田の「山」の字をつくる〝山ポーズ〟だ。SNSでも話題になっているこのポーズ。仕掛け人はムードメーカーの増田珠内野手(26)である。
神宮のベンチで選手同士が会話する中で「(決めポーズを)一人一個つくろう!」という話になったことがきっかけだったという。初めは山田のイニシャルである「Y」をイメージして、手の甲を向けてピースする「裏ピース」を提案したが、「やるなら普通じゃないのがいい」との主将からの要望を受け、〝山ポーズ〟が出来上がった。
増田珠が〝山ポーズ〟の仕掛け人増田は「山ポーズ、やってくれたっす」と声を弾ませ、「てつさん(山田)がやるから、おもろいし、かわいいし、いいんですよね」と笑顔。試合中、山田が打席に入ると、ベンチからは「(山ポーズを)やりたいよ!」との声が飛ぶといい、一体感も増している。山田は「(山ポーズを)気に入っているか、気に入っていないかで言ったら、普通」とにやりと笑っておどけたが、「チームが盛り上がるのはいいよね」と思いを語った。
〝山ポーズ〟の他にも、お笑い芸人のハリウッドザコシショウのギャグ「シュー」のしぐさをまねた増田のポーズや、山野辺の〝ちび山ポーズ〟などが誕生している。〝ちび山ポーズ〟は、両腕ではなく、親指と人さし指を直角にし、顔と両手で山の字をつくるもので、増田は「山野辺さんのは、僕は考えていないです。たぶん、遥輝さん(西川)が考えたと思う」と説明した。
西川は「珠(増田)が『山野辺さんが何かやりたがっている』っていうから、〝ちび山〟でいいじゃんって」と舞台裏を明かした。豊富なアイデアでチームを活気づけている増田は「どうすればチームの雰囲気がよくなるかは、バッティングと同じくらい考えている(笑)。それはいい過ぎかもしれないけど、それくらいの気持ち。常にアンテナは張っています」と胸を張った。
チームは借金24でリーグ最下位。苦しい状況にはあるが、オリジナリティーあふれるポーズで結束して上を目指している。(武田千怜)