最優秀バッテリー賞の表彰式に出席した阪神・青柳晃洋(左)と梅野隆太郎=文京区の東京ドームホテル(撮影・荒木孝雄) 来季はノーヒッターや!! 阪神・青柳晃洋投手(28)と梅野隆太郎捕手(31)が7日、「2022プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」のセ・リーグ部門で初受賞し、東京都内で行われた表彰式に出席した。青柳はパ・リーグ部門の同賞に2年連続で選出されたオリックス・山本由伸投手(24)に刺激を受け、梅野とのバッテリーでの完全試合、ノーヒットノーラン達成に意欲を示した。
セ界でトップクラスの投手になってもなお、成し遂げたいことがある。追いつき、追い越したい存在がいる。青柳はオリックス・山本に負けじとノーヒットノーラン達成に強い意欲を示した。
「先発ピッチャーとして毎試合(投げるたびに)目指している。梅野さんと完全試合、ノーヒットノーランをできる日を楽しみにしています」
右腕は今季、投手3冠に輝いたことなどが評価されて梅野とともに最優秀バッテリー賞を受賞。申し分ない結果を残したが、満足はしない。自分のさらに上をいくライバルがハートに火をつけているからだ。
表彰式には欠席したが、2年連続で投手4冠&沢村賞のオリックス・山本も同賞に選出された。昨年の契約更改で青柳は「(山本)由伸がそうやって(タイトルを総なめして)取っているので。先発である限り、取れるものは全部取りたい」と名前を挙げて対抗心を燃やしていた。そして、有言実行で今季もタイトルを獲得したが、山本は6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成。常に先を走っていた。
自身も〝完全試合未遂〟を一番近くで見たからこそ、どれだけ難しいことかを理解している。5月6日の中日戦(バンテリンドーム)で大野雄と延長十回まで投げ合いを繰り広げた末、サヨナラ負け。青柳も九回まで無失点に抑えていたが、相手は九回まで完全投球を見せており、悔しい記憶として脳裏に焼き付いている。
「あの投手戦の中で投げられたのは僕が成長した試合でもあった」
偉業達成を目指す上で捕手との共同作業も鍵を握るが、幸いにも右腕には頼れる相棒がいる。今季10試合でバッテリーを組んだ梅野も「ゲームの流れを考えながらやれば(達成も)遠くはない」と前向き。今季は両リーグで無安打無得点試合達成が5人も相次いだが、阪神では2004年の井川慶が最後。完全試合となると球団史上に達成者はいない。そんな偉大な記録に一番近いところにいるのが青柳だ。
「(山本)由伸に追いつけるように。ああいう成績を出す投手に負けないように頑張りたい」
最後までゼロを積み重ねた者だけが見える最高の景色を追い求め、青柳は挑戦し続ける。(織原祥平)
★梅野〝城島イズム〟で黒星を白星に 梅野は〝城島イズム〟で投手を支えることを誓った。小さい頃から憧れていた、阪神、ダイエーなどで活躍した城島健司氏の「黒星を白星に変えるのは正捕手だ」という言葉を例に出し「負けた試合をどう生かすか、その次の試合でどう白星を取るかを大事にしていきたい」と話した。来季へ「打たれた試合とか勝ち負けがつかなかった試合を、勝ち星に変えられるようなシーズンにしていきたい」と力を込めた。