2014年のオールスター。ベンチで藤浪は菅野と話す 阪神・矢野燿大監督(53)が26日、取材に応じ、先発復帰を目指す藤浪晋太郎投手(27)に理解を示すとともに、巨人・菅野智之投手(32)との合同自主トレでのレベルアップに期待した。宿敵として向かい合っているときには分からないものを、覚悟を持って吸収してほしいと願った。
どれほどの覚悟で垣根を越えようと思ったのか、矢野監督には伝わっていた。巨人のエースに学んででも何とかして現状を打破したいという藤浪の心意気を、買った。
矢野監督は藤浪が菅野のすべてを吸収することを期待している「俺もちゃんと本人から聞いたわけではないし、チラッと見たところでは自分から連絡したみたいなことがあったので。強い思いというか、どうしても一緒にやりたいという思いがないと、やらないことだと思う」
組み合わせだけで話題となった「菅野×藤浪」の合同自主トレ。時代が違えばかなわなかったかもしれない弟子入りだが、沖縄・伊良部島で実現する運びとなった。飛び込むからには技術は当然だが、投手・菅野のすべてを吸収してきてほしいと率直に願った。
「どういう取り組みをしているのか、どういうものを大切にして練習をやっているか。そっちの方が勉強になる。やっぱり近くでしか感じられないものはある。技術を学びたいと思っているとは思うけど、それ以上にそっちの方が大事」
今季は初めて開幕投手も託したが、安定感を欠いて途中から中継ぎに。21試合で3勝3敗4ホールド、48回⅓を投げて防御率5・21、44四死球と立場も投球も安定しなかった。来季プロ10年目だが、今月8日の契約更改で語った「先発をやりたい」という思いも耳に届いていた。将も「今まで先発がほとんど。そこを目指すのはごく自然」と理解を示しつつ、足りないものを指摘した。
「やっぱりいい投手って意図してアウト、狙ったアウトが取れる。意図したアウトをどう取っていけるかというのは、ムダな四球を減らすというところにもつながる」
菅野は今季19試合に先発して6勝7敗、防御率3・19。115回⅔を投げて32四死球だった。藤浪からすれば、最も自身に足りないものを備えている投手が、巨人・菅野だったということ。近づき、大きく変わることを誰もが期待している。(長友孝輔)