投手陣を叱責する平田2軍監督。コーチ陣へのアピールを求めた(撮影・榎本雅弘) 鳴尾浜に平田2軍監督の喝が響き渡った(撮影・榎本雅弘)投手陣に喝! 阪神・平田勝男2軍監督(62)が14日、鳴尾浜で行われた投手の秋季練習で雷を落とした。ブルペンに入る投手が一人もいなかったことに対し「(1軍の)金村コーチ、福原コーチが来ているのに(投げて)アピールする気はないのか!」と一喝。来季に向けてのアピール合戦がすでに始まっていることを若虎に強く訴えかけた。
◇
「投げんかい!」
青空の鳴尾浜に突如、怒号が響き渡った。まさに青天の霹靂。消極的な姿勢だった若虎に、平田2軍監督が雷を落とした。
「今日、ブルペンに入るのがゼロ(人)っていうから、どういうことやねんっていう話よ。鳴尾浜に今、金村コーチ、福原コーチが来ているのにアピールする気はないのか、ということを選手たちに話した」
キャッチボールが始まる前の午前10時29分。将は選手たちを中堅付近に集めて約3分間、鬼の形相でまくし立てた。
「秋季キャンプなんでね。まずブルペンに入ることがピッチャーの一番の練習や」
厳しい言葉をかけたのも選手を思ってのことだった。今年の秋季練習は1、2軍の投手合同で鳴尾浜で実施。普段は見てもらう機会が少ない1軍の福原コーチ、金村コーチもいる。2軍の若虎はもちろん、藤浪ら今季1軍に定着できなかった選手たちにとって絶好のアピールの場であるはずなのに、ブルペンに誰も入らないことが信じられなかった。本業の投球で、コーチたちにこの時期から貪欲に自分自身を売り込む姿勢が見たかった。
キャッチボール後には、育成の牧と岩田将、高卒6年目の望月がブルペンへ。平田2軍監督も様子を見るため中に入ると、そこでも3人に対して声を荒らげた。「特に(背番号が)3桁の選手なんて崖っぷちやん。選手たちに『それでいいの?』って問いかけただけ」。結局、この日は数人がブルペンに入った。
「みんなチャンスがあんのよ。若い子たちは『僕どうですか? (1軍に)連れていってくださいよ』というアピールをどんどんしていかないと」
若手のレベルの底上げはチームとしても重要な課題。新たなスターが出てきてくれることに期待しているからこそ、指揮官は厳しく指導する。(織原祥平)