打撃練習で汗を流す大山。データ教室で頭も鍛え、来季の復調を目指す 阪神・矢野燿大監督(52)が12日、甲子園での練習後に「データ教室」を開講した。第1回の受講者は大山悠輔内野手(26)で、スコアラーの資料や撮影した映像をもとに今季の成績不振の理由をあらゆる角度から分析。指揮官は現役時代に薫陶を受け、昨年2月に死去した野村克也氏(享年84)の教本「ノムラの考え」がバイブルだと明かした。出場機会増をを目指す原口文仁捕手(29)はシートノックで左翼や一塁で守備練習に励んだ。
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初めての試みだった。勝負の年となる来季に向けて参考にしたのは、恩師・野村克也氏のバイブルだ。矢野監督は〝野球脳〟を鍛えることも秋季練習中のテーマに掲げた。
「自分は(打率)3割を打てるなんて当時は思わなかったけど、俺は野村さんに変えてもらった。(大山)悠輔にはデータ的なことも含めて(関心を持ち)自分を高めてもらいたい」
甲子園のクラブハウス内で行われたデータ教室。第1回の受講者は、今季は4番として納得できる数字を残せなかった大山だ。スコアラーの資料や映像を見ながら約1時間、矢野監督や北川、新井両打撃コーチを交えて意見交換を行った。
「悠輔の話や気持ちを聞いたり、俺らも、こういうとこは良かった、ここは、もうちょっと上げていきたいよねと(話をした)」
大山は昨季リーグ2位タイの28本塁打をマーク。虎の4番打者としてさらなる飛躍が期待された今季だったが、21本塁打に減り、得点圏打率は・205と好機で打てなかった。技術的な問題よりも相手バッテリーの配球に翻弄されて、狙い球を絞りきれなかったことに原因があると結論付けた。
矢野監督は「俺はキャッチャー目線から見て、(打者に)こうされたら嫌だとか、こういう気持ちで臨んだ方がいいんじゃないかと(伝えた)。そういう(データ)を取り入れるっていうのはマイナスではない」と説明した。
大山は「やることはたくさんあるので、一日一日無駄にしないように、何が必要か考えてやりたい」と前日11日に決意を新たにしていた。今後は、後半は尻すぼみだった佐藤輝や最多安打のタイトルを獲得した近本らにもデータ教室を受講させる予定。来季は「野村の考え」をアレンジして、打倒ヤクルトを目指す。(三木建次)