夜な夜な、12球団の全試合の全打席結果などを表計算ソフトの「エクセル」に打ち込み続けて、いろいろなデータを集めてきた。先日まで掲載してきた緊急短期連載「V逸虎 こんなん出(デ)ータ」でお伝えすることができたデータもあったが、今回はそこに収まりきらなかった数字をご紹介したい。
シーズンの後半、打線にあと一本が出ずに苦しい展開になったということを書く過程で、71試合を消化した6月末までがチーム得点圏打率・282で、7月以降の72試合が同・216だったということを紹介した。ほとんどチャンスで打てなかったんだな、というイメージはつかめると思うが、より〝実感できる〟数字で表すと次のような結果が残っていた。
前半、チーム全体で内野ゴロ間、スクイズ、犠飛、適時打、本塁打などの打点がつく形で点を取った機会は「227度」あった。それが後半は「177度」に激減していた。本塁打を含む適時打、つまり安打で点を奪った機会は前半が「198度」で、後半は「150度」しかなかった。まるっと50本ほどの〝タイムリーが消えた〟のだ。
そうなると、もうベンチの策で、バントや盗塁で先の塁へ進める作戦を駆使するしかないように思える。自分もそう思ってさらにエクセルを駆使し、得点になりやすい「無死二塁」や「無死か1死で三塁」というケースを、チームとしてどれくらい作ることができていたのかを調べてみた。
「無死で最前位の走者が二塁」というケースは前半が「220度」で、後半が「231度」だった。「無死か1死で最前位の走者が三塁」という犠飛でも1点が入るケースは前半が「136度」で、後半は「138度」だった。チャンスも、相手にプレッシャーがかかる局面も多く作れていたが、どうしてもタイムリーヒットだけが減ってしまっていた。
悔しすぎるV逸から来季やり返すには、このシーズン後半の〝消えた50本ほどのタイムリー〟を取り返す方法を探るしかない。(長友孝輔)