2019.8.7 12:00

【サッカーコラム】不可解な誤審騒動で再び敗れた浦和

【サッカーコラム】

不可解な誤審騒動で再び敗れた浦和

特集:
No Ball, No Life
審判に抗議する浦和の大槻毅監督(中央)       

審判に抗議する浦和の大槻毅監督(中央)       【拡大】

 【No Ball、No Life】またもや不可解な誤審騒動がおきてしまった。7月13日のJ1リーグ、横浜M-浦和で事件は起きた。

 後半14分。横浜MのFW遠藤がペナルティーエリア左へ進入し、右足を振り抜く。これに反応したFW仲川がゴール前で胸で押し込んだ。このゴールを巡って、判定が二転三転。サッカー記者歴18年になるが、ゴール→オフサイド→ゴールと判定がコロコロ変る光景は初めて見た。

 その後、この試合を裁いた4人の審判団には処分が下された。主審は1カ月の割り当て停止(出場停止)、副審は1カ月の資格停止など。不可解判定や試合後の経緯などは、すでに詳しく報じられているので、そこは省略したい。

 5月17日の浦和-湘南戦でも誤審騒動が勃発した。前半31分に“事件”がおきた。湘南MF杉岡の放ったシュートは明らかにゴールを割り、サイドネットに跳ね返り、戻ってきた。浦和GK西川も「しかたないよ、次、次!!」と言わんばかりにボールを中央へ投げ込んだ。ところが主審はゴールを認めず、インプレー状態に。カウンターから浦和があわやゴールというシーンになった。

 湘南ベンチ前は騒然となった。監督や選手が主審に猛抗議。誰が見てもゴールに入っているのに主審と副審だけが見えなかった。そんなことがあり得るのだろうか。

 度重なる“誤審”騒動を受け、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)導入を急ぐ声も大きくなった。たしかに、この試合でVARが導入されていれば、横浜M-浦和戦のゴールはオフサイドとなり、浦和-湘南戦の杉岡のゴールは認められていただろう。

 審判団は4人で構成されている。この4人以外の第三者の意見や映像で判定を変えてはいけないという。スタジアムのオーロラビジョンで明らかなオフサイド映像が流され観客が呆れはてても、お茶の間で何度も繰り返されるテレビ映像で視聴者が絶句しても、判定は変えられない。それがルールだという。

 ただ、情けないのは浦和。この2つの誤審は、一つは浦和有利な誤審でもう一つは浦和に不利な誤審だった。だが試合は2試合とも敗れた(●浦和2-3湘南、●浦和1-3横浜M)。ある主力は横浜M戦に敗れた後、「この試合は勝たないといけなかった…」と唇をかんだ。(宇賀神隆)