全日本2歳優駿を制したパイロマンサー(撮影・奈良武) (レパードステークス、2026年8月9日、GIII、新潟7R、ダート・左1800m)
新潟競馬場で9日、第18回レパードS(GⅢ、ダ1800メートル)が行われる。JRAに2つしかない3歳限定ダート重賞のひとつで、1着馬にはジャパンダートクラシック(10月7日、大井、JpnⅠ、ダ2000メートル)への優先出走権が与えられる。過去にはトランセンド、ホッコータルマエ、ミッキーファイトなどが当レースを制し、のちにダート界を席巻する存在となった。未来の砂王誕生の瞬間を見逃すな!
JpnⅠウイナーのパイロマンサー(栗東・吉村圭司厩舎、牡)が堂々の主役だ。デビュー2連勝でもちの木賞を制すると、続く昨年の全日本2歳優駿でビッグタイトルをゲット。2番手追走から直線で1番人気のベストグリーンを競り落とすと、猛然と追い込むタマモフリージアをクビ差で封じた。前走のUAEダービーはやや出負けしたが3着を確保し、海外でも通用する力を示した。帰国初戦だが、状態面さえ整っていれば首位有望だ。
メルカントゥール(栗東・杉山晴紀厩舎、牡)は、5月のユニコーンSで2着。好ダッシュから3番手につけて直線で一旦抜け出したが、右手前のまま走ってしまったことでシルバーレシオにクビ差かわされた。とはいえ3着ケイアイアギトを4馬身も離しており、世代上位の力を持っていることは確か。右回りの前走で手前を替えなかっただけに、左回りで大きくパフォーマンスを上げる可能性も十分にある。
ドンエレクトス(美浦・高木登厩舎、牡)は、前走の青竜Sで3馬身半差の楽勝。2番手追走から直線で突き放すワンサイドゲームを披露した。2走前の伏竜Sは3馬身半差の2着に敗れたが、のちにケンタッキーダービーでも5着に健闘したダノンバーボンが強すぎただけ。1800メートルでV歴があり、距離延長もOKだ。
ショウナンバンライ(栗東・松下武士厩舎、牡)は、ダートに転じて無傷2連勝。ともにメンバー最速の上がりで5馬身差Vと、全く底を見せていない。外めをすんなり先行する形しか経験していないだけに、砂をかぶったときの対処は鍵だが、スムーズな競馬ができればここでも楽しみだ。
マクリール(美浦・手塚貴久厩舎、牡)は、前走の小金井特別で初めてブリンカーを着けると行きっぷりや反応が良化。年長馬相手に白星を飾った。馬具効果も味方に重賞タイトルを狙う。
ダ1800メートルで3勝の実績が光るタガノアバンドーネ(栗東・角田晃一厩舎、牡)、前走6馬身差Vのチェリヴェント(栗東・清水久詞厩舎、牡)、初ダートの前走を完勝したヒシアムルーズ(美浦・堀宣行厩舎、牡)、初ブリンカーの前走で一変したファイアマン(美浦・上原博之厩舎、牡)なども要注目だ。