マリーンSを3馬身半差で圧勝したウェイワードアクト(撮影・浅野一行) (エルムステークス、2026年8月8日、GIII、札幌11R、ダート・右1700m)
札幌競馬場で8日、第31回エルムS(GⅢ、ダ1700メートル)が行われる。北の大地に砂の猛者が顔をそろえた。
ウェイワードアクト(美浦・田中博康厩舎、牡6歳)が重賞初制覇を狙う。北海道シリーズ初参戦となった前走・マリーンSはハナを切る形から後続を寄せ付けず、3馬身半差の圧勝。小回り1700メートルへの高い適性を印象付けた。キャリア14戦で馬券圏外に敗れたのは今年2月の根岸S(7着)だけという好素材。ダート王のレモンポップを送り出した田中博厩舎&馬主ゴドルフィンのコンビも魅力だ。デビュー2年目の舟山瑠泉騎手にとっては、重賞初Vのビッグチャンスが巡ってきた。
テーオーパスワード(栗東・高柳大輔厩舎、牡5歳)は休み明けのオアシスSで2着に入ると、前走・アハルテケSを豪快に4馬身差V。3歳時にケンタッキーダービーで5着に入った素質馬が、再び軌道に乗ってきた。北海道シリーズには初参戦となるが、先行力を生かせるコース設定はうってつけだろう。
ルクソールカフェ(美浦・堀宣行厩舎、牡4歳)は昨秋の武蔵野Sを3馬身半差で圧勝。今年2月のサウジCでも5着に入っている実力の持ち主だ。前走・安田記念11着は初めての芝で相手もそろっていただけに度外視していいだろう。右回りでも実績を残しており、争覇圏内の一頭とみていい。
ペリエール(美浦・黒岩陽一厩舎、牡6歳)は昨年の覇者。好位からスパートを決め、2馬身半差の完勝劇を披露した。その後はGⅠ挑戦などで苦戦が続いたが、ハンデ59キロを背負った前走・オアシスSで0秒5差4着と復活の兆し。3戦3勝と抜群の相性を誇る北海道の地で強さを見せつけたい。
ヴァルツァーシャル(美浦・高木登厩舎、牡7歳)は昨年の当レースで10着に敗れているが、1年以上の長期休養明けだっただけに参考外だ。その後は徐々に調子を取り戻し、近4走で3度の2着。前走・平安Sも後方から鋭く差し脚を伸ばして連対を確保した。脚質的に小回りの克服が鍵になるが、先行争いが激しくなるようなら大外から一気に飛んでくる。
オープン3勝の実績を誇るオメガギネス(栗東・安田翔伍厩舎、牡6歳)、大沼S、マリーンSで連続2着のレヴォントゥレット(栗東・矢作芳人厩舎、牡5歳)、復活が待たれる昨年のダート2冠馬ナチュラルライズ(美浦・伊藤圭三厩舎、牡4歳)なども注目だ。