SG初制覇を初優出で飾った末永和也(真ん中)=ボートレース津(撮影・榎本雅弘) 津ボートの「SG第72回ボートレースダービー」は26日、第12Rで優勝戦が行われ、大会初出場の絶好枠・末永和也(26)=佐賀=がインから逃げ快勝。外の5艇を封じてSG初制覇を初優出で飾った。2着は茅原悠紀(岡山)、大会連覇が懸かっていた桐生順平(埼玉)は3着だった。
◇
伝統のタイトルでニューヒーロー誕生だ。今節最年少にして登番最若手の末永が、1号艇で迎えた初のSG優勝戦を逃げ快勝。佐賀のスーパースター峰竜太一門、上野真之介(佐賀)に師事する26歳が初のダービーで大仕事を成し遂げた。
「SG優勝戦という実感は本番にいくまでずっと湧いていなくて、みんなから『頑張れよ』と言われたらどんどん緊張してきてしんどくなったけどよかったです。(進入は)ああなることは分かっていたので覚悟を決めていきました。本番だけ(起こし位置が)浅くなって全然分からないところからになったけど、あれぐらいの(コンマ13)が決まるということが今節、運がよかったなと思います」
運を強調したが今年3月には地元からつのGⅠ71周年を制し、SGは今節含め参戦8節のうち半分の4節で予選突破。百戦錬磨の猛者たちと互角に渡り合える実力を証明した。優勝戦も枠なりオールスローとなったが、6枠の赤岩善生(愛知)が前ヅケに出る厳しい進入争いにも動じず勝負強さも示した。
「ゴールの瞬間はたくさんのお客さんが手を振ってくれていて、うれしすぎてそこで実感が湧いてガッツポーズが出ました」と重圧から解き放たれ、大歓声にSG初Vの実感を嚙み締めた。さらに「(峰)竜太さんや(上野)真之介さんがあれだけ喜んでくれてすごくうれしかったし、真之介さんからは『やったな』と言われました。真之介さんの『やったな』はいろいろ含めての言葉だと思います」と師匠の上野やその上野の師匠・峰らからの祝福に胸を熱くした。
昨年5月に多摩川SGオールスターを制した定松勇樹に続き、佐賀支部の若手がまたも快挙。この優勝で賞金ランク22位から4位へと大躍進。年末の住之江SGグランプリ初出場が確定的となった。
「ここまできたらグランプリの2ndからいけるように、この後の記念やチャレンジカップもしっかり走りたいと思います」
小学校6年生の作文で〝ボートレーサーになりたい〟と書いた少年が夢をかなえ、SG初Vも飾った。年末の大一番を、賞金ランク6位以内のトライアル2ndからの参戦で迎えるべく勢いそのままに、津での快挙から〝つ〟っ走る。(小出大輔)