3年ぶりの2桁勝利を挙げた秋山。大量リードに恵まれながら、安定した投球を続けた(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、DeNA5-13阪神、22回戦、阪神11勝8敗3分、31日、横浜)秋山の10勝到達は、素直に褒めたい。1年間、ローテーションを守り続けられたのは、この日の無四球投球でもわかるように、無類の制球の良さが大きい。リズム、テンポ、間合いという投手に重要な要素を高いレベルで持ち合わせている。
この投球ができると、野手も自然とリズムよく守れる。結果、攻撃にいい影響が出る。ことし、登板時に援護点が非常に多かったのは、秋山自身の投球のおかげといっても過言ではない。
ただ、注文もある。大量リードで投げると、どうしても緩みが出る。理解はするが、四回のロペスの一発も、六回の中井、オースティン、ソトの3連続長打も、すべて真っすぐを打たれた。早く試合を終わらせようと、不用意に投げたように映った。
来年、ことし以上の数字を残すためには、余計な失点を減らすことが求められる。失点を減らせば、今の秋山なら防御率2点台前半は可能な数字で、そうなれば、防御率のタイトルも視界に入ってくる。西勇と並ぶ投球術も持ち合わせている。来季のさらなる飛躍は十分に期待できる。(本紙専属評論家)