シーズンで最も活躍した先発投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が26日、東京都内で行われ、阪神・高橋遥人投手(30)が初選出された。
「こんなにもすごい賞を受賞できて本当にうれしいです。すごい人たちが受賞してきた、雲の上にあるような賞。(沢村賞の受賞は)全く想像していませんでした。今年は想像してなかったことが沢山ありました」
プロ9年目で初めて開幕ローテ入りを勝ち取り、シーズンを完走した左腕が最高の栄誉に輝いた。5完投、4完封を記録をするなど16勝3敗で最多勝、勝率第1位(・842)の2冠を獲得。防御率は村上(阪神)に次ぐ、リーグ2位の1・87を記録した。
球団での沢村賞の受賞は、2003年に20勝を挙げた井川慶以来、23年ぶり7人目。過去には村山実や江夏豊ら、レジェンド投手が獲得してきた。今回、高橋が選考基準をクリアしたのは勝利数、奪三振数、防御率、勝率の4項目だった。
昨季までは故障続きで肩、手首など計5度の手術を経験。2022年4月には左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。それでも何度も立ち上がり、復活した左腕が先発として最高の勲章を手にした。
「もう駄目なのかなって思う時は何度もありました。その度にみんなに支えられて投げる事ができ、この賞もみんなに助けられながら取れた賞。本当に周りの人に感謝しかありません。あとは自分のためにも、何としてもまたマウンドに戻ってきたいと思って頑張ってきたので、その結果がこういう形になったのは本当にうれしいです。周りの方に頑張らせてもらってきたけど、本当に頑張ってきてよかったです」
もう“ガラスのエース”とは呼ばせない。球団史上初のセ・リーグ連覇に導いた高橋が、沢村賞投手という看板を背負い、来季以降の戦いに挑む。