エマヌエル・ナバレッテ(左)に右のパンチを当てるオシャキー・フォスター(©Top Rank) プロボクシングのWBC、IBF、WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦12回戦が24日(日本時間25日)、米テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで行われた。WBC王者のオシャキー・フォスター(33)=米国=が、IBF、WBO王者のエマヌエル・ナバレッテ(31)=メキシコ=に3-0の12回判定で完勝。3団体統一王者となり、WBC王座の2度目の防衛に成功した。
試合終了のゴングが鳴ると、フォスターは勝利を確信して青コーナーに駆け上がった。
「私のベストファイトの一つになった。彼が強く出てくることは分かっていた。すごいチャンピオンだったからね。インサイドでもアウトサイドでも勝っていると確信していた。レベルも私が上だと確信していた」
高いディフェンス力で大振りのナバレッテを終始空転させ、的確にパンチを返した。8回終盤にはスエーとウイービングでナバレッテの攻撃をすべて交わし、時折サウスポーにスイッチしながらコツコツとパンチを当てた。最終12回が始まる直前にはセコンドから「倒してこい」と発破をかけられ、ナバレッテが最後の力を振り絞ってなにふり構わずに攻めてきたところで、ロープを背にしての右フックのショートカウンターでダウンを先取。ナバレッテは左グローブをキャンバスについた。再開後には再びロープを背負った状態から右フックのショートカウンターでダウンを追加。勝利を決定付けた。
勝者コールを受けてジャンプして喜ぶオシャキー・フォスター(©Top Rank)ジャッジは115-111、118-108、118-108で全員がフォスターを支持。勝者コールを聞いたフォスターはジャンプして喜び、満面の笑みを浮かべた。勝利者インタビューでは「彼のパンチはすごかった。顎にも食らった。彼は本当にすごいと思った」と18戦目の世界戦だったナバレッテをたたえた。そして、「彼は一歩も引かないと分かっていた。12ラウンドで仕留めることができた。2度目のダウンを奪ったパンチは効いたと思った」と試合を振り返った。
待望の3団体王座統一を果たし、3本の世界王座ベルトを両腕に巻いた。「できると信じていた。集中して本気で取り組んだらできた」と満足顔。WBA世界同級スーパー王者のアンソニー・カカーチェ(37)=アイルランド=は12月19日(同20日)に英国・ベルファストで、初防衛戦として同級13位でWBA世界フェザー級元王者のニック・ボール(29)=英国=と対戦する。フォスターはその勝者との4団体王座統一戦について「必ずやる義務があるだろう。その勝者とやる。誰もやったことのないことをこの階級でやってみせる」とスーパーフェザー級で男子初の4団体王座統一を達成することを誓った。
3本の世界王座ベルトを手に入れたオシャキー・フォスター(©Top Rank)世界2階級制覇王者のフォスターは5月にWBC2位だったWBA世界フェザー級元王者のレイモンド・フォード(米国)の挑戦を受け、2-0の12回判定勝ち。初防衛を果たしていた。
一方でIBF王座の初防衛とWBO防衛の6度目の防衛に失敗し、王座から陥落したナバレッテは「すばらしい試合になった。彼のスタイルが私を上回っていたということ。彼は私に勝ったから。私は全力を尽くした。彼は特別な、強い、完璧なファイター。自分のパフォーマンスには満足している」と冷静に敗戦を認めた。
世界3階級を制覇した実績があるナバレッテは2月にIBF王者だったエドアルド・ヌニェス(メキシコ)に11回TKO勝ちして2団体王座統一。2戦連続の統一戦だった。以前から面識がある元世界2階級制覇王者でWBA世界フェザー級3位の亀田和毅(35)=TMK=が、WBA世界同級タイトルマッチ(17日=日本時間18日、米ネバダ州ラスベガスのザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス内にあるザ・チェルシー)に向けて7月末から実施したメキシコ合宿の際にはメキシコ市に所有する家を貸し、和毅とスパーリングを行うなどした。
今後については「分からない。これから決める。今夜起きたことをよく考える。今後、落ち着いて判断を下すよ」と話すに留めた。
興行は動画配信サービスのWOWOWオンデマンドで先行生配信された。プロ戦績はフォスターが29戦26勝(12KO)3敗、ナバレッテが45戦40勝(33KO)3敗1分け1無効試合、カカーチェが26戦25勝(9KO)1敗、ボールが25戦23勝(13KO)1敗1分け、和毅が47戦42勝(23KO)5敗。