巨人は23日、東京都内で記者会見を開き、球団OBの松井秀喜氏(52)が新監督に就任することを発表した。サンケイスポーツの東山貴実編集委員が、松井新監督の野球を展望した。
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会うたびに松井氏から「オールドメディア」と皮肉られる巨人、ヤンキースの現役時代を取材した筆者も、ファンと同じ「ようやくか…」の思いだ。
決して指導者に興味がなかったわけではない。ヤンキース移籍1年目には「将来はマイナーのコーチをやってみたいんだよね」と話していた。その夢はヤンキースGM付特別アドバイザーの肩書で実現した。2015年にはアーロン・ジャッジを2Aで指導。聞けば、その指導内容は携帯電話のメモに長く残されており、主砲となった現在の礎になった。
もっとも、監督=技術指導力ではない。どんな野球を見せてくれるのか。かつて「もし、監督になったら?」と仮定の仮定の問いを投げかけてみたことがあるが、意外にも「野球はやっぱり守りでしょ。特に投手力が最後はものをいうんじゃない」との返答。そういう意味で、ディフェンス重視の手堅い野球を目指すのではないか。
日本ハム・栗山英樹CBOはこの日、「工藤監督も中日に来てくれたり、来年は本当に野球界が盛り上がる。監督は批判されることも多いけど、それも含めて話題にしてもらえるということは、野球を見てもらっているということなんでね」と歓迎した。批判にさらされる姿は想像したくないが、現役時代に打っても打てなくても取材を受け続けた松井氏。「入団したときに『メディアの後ろにはファンがいる』と、長嶋監督と球団広報に教えられたから。〝仕事〟としてしゃべってるだけ」。そんな憎まれ口をたたきながらも、監督になっても紳士的な対応が変わることはないだろう。(編集委員・東山貴実)