決勝ゴールを決め、仲間とともに喜ぶ植中(左から2人目)。G大阪が浦和に競り勝ち、白星発進した 明治安田J1リーグ第1節第1日(7日、G大阪4-3浦和、パナスタ)試合終了を告げるホイッスルを聞き、G大阪の明神新監督は飛び込んでくるスタッフたちを受け止めて笑顔を見せた。10人の相手に苦戦しながらも、2度の逆転で勝利。怒涛の展開で初陣を制した指揮官が喜んだ。
「勝ってうれしく思う。選手の諦めないスピリットに満足している」
先制を許した直後の前半22分に浦和のFWマテウスサビオが退場。前半のうちに2得点して逆転したが、後半30分過ぎから1人少ない浦和の猛攻を受けた。立て続けに2失点して2―3と逆転されてから、途中出場の選手が奮起。39分にFWウェルトンがワンツーで同点のネットを揺らすと、その2分後には横浜Mから加入のFW植中が右サイドのクロスに頭で合わせて再逆転した。殊勲の植中は「明さんの初陣で絶対勝たないといけなかった。いいスタートになった」と胸を張った。
元日本代表MFの明神監督は中盤の一角として2006年から15年までG大阪でプレーし、引退後の20年からコーチに。今年7月上旬にビッシング監督が電撃退任したのを受け、キャンプの指揮を経て監督に昇格した。細やかな声掛けで選手の成長を促す指導に、主将のDF中谷は「サッカーが本当に好きな監督。研究熱心で選手のことを思って考えてくれている」と信頼を寄せる。
3万4855人が入った本拠地での初陣。腕を組み、あごに手を当てて戦況を見守り続けた指揮官は「自分自身、反省することがあった試合。勝てたことはよかったし、前向きに修正したい」と振り返った。11日にはアジア・チャンピオンズリーグエリートの本戦出場を懸けた一発勝負のプレーオフが待つ。休む間もなく勝負の舞台に向かう。(邨田直人)