筑波大時代の恩師・川村監督からずっと言われてきた言葉だった。地元の進学校・岡山一宮高から一般入試で難関国立大の筑波大に進学した岡城。大きく成長した4年間、一貫して積極性を生かす打撃を指導されてきた。それは卒業しても変わらない。阪神に入団してからも、川村監督と顔を合わせるたびに檄を受けていた。
大事にしてきた教えを貫き、浅いカウントからスイングをかけた結果の3安打だ。「自分がぶらさずやっているところなので。これからも引き続きできたらいいなと思います」と胸を張った。
ルーキーの活躍にチームも呼応し、今季最多の16安打を放って大量10得点で快勝を収めた。ヤクルトとの首位攻防3連戦に勝ち越し、4月を首位でフィニッシュ。勝利を呼び込んだ若虎に、藤川監督も「ただ、ひたむきにやることでしょうね。立ち止まらずに1年目、2年目、3年目と、キャリアの浅い選手はとにかく行けるところまで行くと」と、この日の1試合だけでなく、さらに先を期待していた。
「きのう(初スタメンの4月29日)よりはまだマシになりましたけど、まあ全然緊張するのは変わらないです。応援してくださる人は多いな、と感じました」
初々しく岡城は語ったが、まぎれもなく、2連勝の立役者だ。主力不在の穴を埋めるキーマンとして、5月も虎に勝利をもたらし続ける。(中屋友那)