内山(3番)は歓喜に沸く神宮のスタンドに手を振った(撮影・長尾みなみ) 打線の起爆剤だ!! ヤクルト・内山壮真内野手(23)が28日、阪神4回戦(神宮)で今季初めて1軍に合流し「3番・二塁」で先発すると、二回に昇格即2点タイムリーを放った。2月の春季キャンプで故障離脱していた中軸打者が、1軍の舞台で復活。打線の組み替えも奏功した。ゲーム差なしで追っていた首位・阪神に10-5で快勝し、連敗を3でストップ。ゴールデンウイークの9連戦の初戦で首位に返り咲いた。
2回、2点適時打を放つヤクルト・内山壮真 =神宮球場(撮影・長尾みなみ)久しぶりに本拠地神宮のグラウンドに立ち、歓声を一身に浴びた。昇格即2点打を放った内山は、試合後にヒーローインタビューのお立ち台へ。今か今かと復帰を待っていたファンへ〝帰還〟を報告した。
「ただいま戻りました! 1軍の試合を見ながら2軍で頑張ってきました。すごくうれしいです。僕が来たおかげで勝てたのかなと思いたいです(笑)」
4-0の二回1死二、三塁。才木の直球を中前へはじき返した。今季から作成された応援歌「チャンス壮真」に乗り、あいさつ代わりの強烈な一打。「一発で仕留めることができた。一番いい結果になってよかった」とうなずいた。
最下位の中日に3連敗して迎えたこの日、前の試合から大幅に打順が組み替えられた。今季初出場の内山が据えられたのは、クリーンアップの3番。打線の起爆剤として、池山監督の期待が込められた起用だ。内山は「(3番打者は)チームの中心だと思う。ホームラン、打点、つなぐ役割も全部こなせるように」と自身が求められる打撃を理解している。
今季から背番号を「33」から「3」に変更し、チームの顔となった。しかし、2月の春季キャンプ中に左脇腹の張りを訴えて離脱。「1年間戦い抜ける体の状態で上がりたいし、それがベスト。慌てずに」と焦る気持ちを抑え、戸田球場で地道なリハビリに取り組んだ。
2軍での全体練習後には「スイングスピードがまだ戻りきっていない」といい、バットを振り込んだ。グリップエンドに装着して振ると、スイングの軌道やスピードなどがタブレット端末に表示される計測機器「ブラストモーション」の数値とにらめっこしながら自分と向き合ってきた。
昨季は主に3番打者としてキャリアハイの116試合に出場。今季は外野から内野にコンバートし、中軸としての活躍が期待される。「3番固定で監督からの信頼を得られるように、しっかり成績を残さないといけないという自覚はあります」と力強く語った内山。連敗を止めて単独首位に返り咲いたチームに、強力なピースが加わった。(原田優介)