一回、死球を受けた阪神・森下翔太 =甲子園球場(撮影・水島啓輔) (セ・リーグ、阪神2-2広島=延長十二回規定により引き分け、4回戦、阪神2勝1敗1分、25日、甲子園)痛みに耐えながら、阪神・森下が激打&激走で虎を鼓舞した。左手首付近に死球を受けるも、八回に一時勝ち越しを呼び込む気迫の二塁打。最後の瞬間まで気を吐き続けたが、白星を逃した試合後は淡々と次戦を見据えた。
「別に思うことはないです。あした切り替えてやります」
球場が騒然とする1球から、森下の長いゲームは始まった。一回1死二塁で、広島先発・ターノック(前マーリンズ傘下3A)が投じた初球の146キロが、防具で覆っていない左手首付近に直撃。思わずその場に倒れ込んだ。治療のためにベンチ裏に下がったが、しばしの中断を経て駆け足で一塁へ向かい、出場を続行した。
そして、その後も味方を鼓舞した。1―1の八回先頭。中崎から右翼線へはじき返し、好走塁で二塁を陥れて大きくガッツポーズ。そして、大山の中飛で三塁を陥れると再び大きく手をたたき、小幡の押し出し四球へつなげた。森下の意地が1点をもたらした。
守備中にはグラブをよく外す姿もあったが、本人は「大丈夫です」と問題なしを強調した。体の丈夫さも中心選手の証しだ。26日こそ、虎を4試合ぶりの勝利に導く。(中屋友那)