日本の民謡界をリードしてきた民謡歌手、小杉真貴子さんが2月9日午後1時半、脳出血のため東京都内の病院で死去していたことが5日、関係者への取材で分かった。79歳だった。
葬儀は弟子たちや友人の民謡歌手、原田直之(83)が協力して、すでに密葬で済ませたという。「亡くなる1週間ほど前まで元気だったんです。急なことで信じられません」と関係者の女性。このため、関係者の間では今も、大きな喪失感と悲しみが広がっているという。
新潟県長岡市出身。19歳で上京し、新潟県の民謡「佐渡おけさ」でデビュー。伸びやかな美声で国内はもちろん海外でも活躍し、1993年にキングレコードに移籍後は舞踊歌謡曲「春蛇(はるじゃ)の目」など多彩なレパートリーでも人気を集めた。
三味線の名取「藤本秀松」としても活躍。2000年に夫で尺八奏者、米谷威和男さんが死去した後は、尺八の米谷会会主としても全国の弟子の指導にあたってきた。2017年には公益財団法人日本民謡協会から最高位の「民謡名人位」を受けている。
小杉さんをしのんで、4月1日放送のBSテレ東「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」(後5・56)が5日、追悼特集を急きょ企画。「佐渡おけさ」のほか「伊勢音頭」「貝殻節」の貴重な生前歌唱映像を流すという。