阪神・伊原陵人投手(25)が2日、甲子園警察署の一日署長を務め、甲子園駅前広場で行われた「年末特別警戒発隊式」に出席した。新人年の今季は得意のクイックを生かし、許盗塁数が〝実質ゼロ〟。管轄内の安全を守る警察官のように、来季もバッテリーでの共同作業で盗塁を取り締まる。
制服姿をバッチリと決め、甲子園警察署の一日警察署長を務めあげた。伊原は西宮の年末年始の安心安全を守る警察官たちを激励。来季は負けじとグラウンドの〝治安〟を守る。
「走られないような間だったり、工夫というものはバッテリー間ではあると思う。そういうところは継続して(やることが)大事かな、と思う」
新人年の今季は先発と中継ぎの両方をこなし、28試合に登板して5勝7敗1ホールド、防御率2・29。1軍の舞台に立ち続け、今後にもつながる多くの経験を積んだ。
微細な異変に嗅覚を研ぎ澄ますのは、投手も警察官も同じ。塁上に走者を置いて一塁ベースに正対すれば、そこで始まるのは二塁ベースを伺う走者との駆け引きだ。ただ、伊原の捜査網は広く、今季登板時の盗塁企図は「5」。そのうち盗塁を決められたのはわずかに1つで、一、三塁から重盗を阻止するために捕手から三塁へ送球された間のものとあって〝実質ゼロ〟といえる。
マウンドさばきに磨きをかけてきた中で「クイックは得意」と自信を持つ。さらに技術を高めることができれば、相手の〝スピード違反検挙率〟は一気に高まる。さらなるバッテリー間の意思疎通も図り、チームのために腕を振る。
「僕もけがをしてしまったら駄目な立場。みなさんも事故だったり、命にかかわるようなことは人生においてすごくもったいないこと。自転車だったりバイクだったりは、とにかくまずは安全で、自分の身を守ることを大切にしてもらいたい」
一日署長が訴える安全第一の先に、来季のセ・リーグ連覇は待っている。(須藤佳裕)