最強DeNA打線対策は「分断」-。巨人に連勝したDeNAの戦いぶりを見た阪神OBで日米通算91勝の藪恵壹氏(57)=本紙専属評論家=は、阪神最大の武器である最強中継ぎ左腕陣を惜しむことなく投入する「短期決戦野球」を提唱した。「つながせない」継投で最少失点に防げば、阪神が勝てる!
DeNAの戦いぶりは、現地に行けなかったが、映像を通してジックリ分析させてもらった。
もともと力のある打力が調子を上げている。優勝した阪神に似てきた。それは打線が固定されつつあるから。中でも牧は最も警戒すべきだろう。復帰して間もないから、一発は出ていないが、状況に応じて右方向を狙ったり、チームバッティングに徹していた。林、石上ら下位打線の伏兵も力を発揮して、正直、今、一番警戒すべき打線だ。
三浦監督と一緒に戦うのが最後になるから、そのモチベーションもプラスに作用しているかもしれない。
舞台が甲子園に変わるから、ハマスタのような一発攻勢はさすがに考えにくい。球場の広さを生かして、内角を思い切って攻めるのは絶対に必要だろう。
そして、最大の防御策は「つながせない」に徹すること。阪神打線と似ているから「阪神」を想定して考えればいい。つながったら大量点だ。防ぐには即、止めに行く。分断だ。
阪神には分断に有効な武器がある。それが、左の好投手がそろった中継ぎ陣。抑えの岩崎は当然として、及川、桐敷、岩貞、伊原ら、確実に左打者を封じる力を持ったコマがズラリ。
実はDeNAは左の中継ぎは坂本1人で、圧倒的に阪神にアドバンテージがある。これを生かさない手はない。
中盤以降に、相手につながれそうな気配を感じたら、佐野や筒香の打席では左腕をドンドン投入する。最少失点で防げば、十分に有利な戦いに持ち込める。
いいお手本が身近にある。メジャーのポストシーズンだ。絶対に負けられない試合になると、先発投手ですら思い切って投入しての継投だ。「明日なき戦い」「短期決戦野球」は、見る側も飽きさせない。そんな短期決戦を見たい。