「次はいよいよ夢洲です」
大阪メトロ中央線のコスモスクエア駅を出発して、大阪・関西万博の最寄り駅「夢洲」が近づくと、心躍る車内アナウンスが響く。次の駅に「いよいよ」という修飾語が付くのは、世界的にも珍しいのでは。
続いて、コブクロが歌うテーマ曲が流れてくる。
♪こんにちは…
車内で、「いよいよ」に気持ちを高ぶらせ、耳になじんだ曲にワクワク。みんなが楽しんだ万博も、ついに13日で閉幕だ。
あなたは何度、訪れましたか?
「結局、一度も現地に行けなかったけれど、甲子園からでも楽しめました」
という甲子園球場の職員がいた。
4月13日に開幕した万博の「半年」は、ちょうどプロ野球のシーズンと重なる。行く暇はなかったのだろう。でも、確かに甲子園でも、ほんのちょっぴり楽しめたのだ。
万博会場の上空を旋回したブルーインパルスは、甲子園球場からも見えた。万博会場で打ち上げられた花火は、甲子園のセンター後方に、はっきり見えた。
まあ、阪神ファンは、愛するタテジマ軍団が勝って勝って勝ちまくり、ぶっちぎりで優勝を決めた「半年」のほうが楽しかったかもしれないが。
万博がフィナーレを迎える前日に、巨人が、オリックスが、シーズンを終えた。残っているのは阪神、ソフトバンクの両リーグ優勝チームと、DeNA、日本ハム。4チームにだけ、日本一の可能性がある。
〝待つ身〟の阪神は、CSファイナルへの準備に余念がない。甲子園での練習日。トラ番部隊から報告を受けた当番デスク・川端亮平が原稿の内容を報告していた。
「石井がついに失点しました。シート打撃の話です。打たれたのが、ヘルナンデスです」
公式戦では失点せずに、練習で失点する。これを、運がいいと判断すればいいのか。
いや、石井から点を取れるのは、今や阪神しかいないと考えたほうがいいのかも。
ちなみに、石井が公式戦で最後に失点したのは4月4日。万博の開幕より前のこと。期間中はずっと無失点。そう考えると、改めて、驚異的な連続無失点の記録だ。
「ボクも今から、フェニックス・リーグの取材を終え、関西に戻るんです。トラ番も甲子園に全員集合で戦闘態勢です」
宮崎からそう連絡してきたのはトラ番・渡辺洋次だ。
短期決戦に向けて生き残りを懸けるメンバーや、帯同していた1軍コーチとともに帰阪した。
そういえば、指揮を執っていたのは野村バッテリーコーチ。サインプレーなど、1軍の野球を徹底するための、用意周到な藤川采配だとか。
野村コーチには期待する声が大きい。現在、サンスポで掲載している大型連載「野村note 1993」。今月9日付で登場したのは阪神OB、中込伸さんだった。取材後に力説していたことがある。
「このノートの中身を一番理解しているのは、野村監督の息子でもある克則コーチでしょ。ぜひ、生かして、阪神の勝利に貢献してほしい」
OBたちも注視する決戦が「いよいよ」-。ワクワクしますね。