前半、先制PKを決め喜ぶC大阪・ルーカスフェルナンデス(右)=ヨドコウ 明治安田J1第28節最終節(31日、C大阪1-1広島、ヨドコウ)C大阪は2022年以降勝利がない広島相手に好勝負を演じたが、勝ち点3をつかむことはできなかった。先制PKを成功させたMFルーカスフェルナンデスは「ホームのサポーターの前で勝ち点1は物足りない。勝利を捧げたかった。最後まで全力は尽くしたし、いいゲームはできたが細かいところで勝負を逃した」と悔しがった。
試合開始の直前に先発予定だった主将のMF田中駿汰が膝の違和感でベンチを外れ、MF柴山昌也が出場。それでも田中と中盤を組む予定だったMF吉野恭平は「タスクが変わることはなかったので不安なく入れました」と振り返った。ボールを持った時はマンツーマンで着いてくる相手を中盤から追い越す動きやウイングの個人技で翻弄。守っては相手のロングボールやクロスを吉野がDFラインに入ってはね返し、主導権を渡さなかった。吉野は「相手は蹴ってくるので、しっかり対応しようといわれていたところ」と語った。
前半32分、左サイドのMFチアゴアンドラーデの折り返しを受けたルーカスが倒されてPK獲得。これを自ら決めて先制に成功し、「シーズンの初めから毎週PKの練習をしているし、決めきる準備をしていた」と胸を張った。直後にはチアゴアンドラーデがDFからボールを奪ってGKと1対1を迎えるも、広島の日本代表GK大迫敬介のスーパーセーブに防がれた。後半は次第に広島に押し込まれ、27分に右サイドからのフリーキックを押し込まれて失点。吉野は「押し込まれている感じはあった。交代選手含めてチームで盛り返さないといけなかった中で受け身に回ってしまった。アグレッシブに戦っていくのがセレッソのスタイル。それを中盤で見せることができなかった」と悔しがった。
再三チャンスを作るも大迫や日本代表DF荒木を中心とした広島の守備陣から再びネットを揺らすことはできなかった。吉野は「勝ち点3を落とした印象が強い」と試合を総括。パパス監督は「向こうのチームの色がすごく出た。それに対する僕らの色も出せた。チャンスの数は僕らのほうが多かったが相手GKがワールドクラスのセーブを見せた」と振り返った。大きな希望を見せた一戦になるも、これで広島にはスキッベ監督就任後4年間勝利なし。難敵の完全攻略は来季以降に持ち越しとなった。