阪神・高橋遥人投手(29)が4日、兵庫・尼崎市の2軍施設で9連戦の初戦となる5日の中日戦(バンテリンドーム)に向けて調整を行った。チームは今季5勝7敗とセ・リーグで唯一負け越している相手ながら、通算7勝1敗と抜群の相性を誇る。プレートを除去した左腕の状態は昨年より良化していることも強調。得意の竜たたきでVロードを快走する藤川虎を加速させる。
藤川虎が苦手にしている竜退治はお任せあれ。中日、ヤクルト、広島との9連戦の先陣を切るのは高橋だ。炎天下のグラウンドでキャッチボール、ダッシュ。大粒の汗を滴らせながら目を輝かせた。
「勝ちで始まることにこしたことはないので。しっかり低め低め、高めもしっかりうまく使いながら、勝てるピッチングができれば」
今季、セ界をリードする虎が5勝7敗と唯一苦手にしている井上竜。バンテリンドームでは、4月29日―5月1日に同一カード3連敗を喫した。だが、中日戦は通算12試合に登板して7勝1敗、防御率0・94の高橋は意に介さない。敵地での1軍公式戦登板は2020年10月以来で、3試合登板で勝ち星はルーキー時の18年5月18日の1勝だけ。そんなデータを聞くと「マジか。嫌な印象はないんだけど。じゃあ、しっかり勝てるように(頑張る)」とおどけた。
肩、肘、手首は心配無用だ。7月中旬に今季1軍初昇格。復帰2戦目だった同27日のDeNA戦(甲子園)で317日ぶりの勝利投手となった。そこから中8日のマウンド。左手首の状態を気にせず、ボールを投げられるようになった証しだ。
「腕は全然、大丈夫。わかるんですよ。去年はちょっと微妙だなと思う時があった。今年はそんな感じはない。プレートがある、ないの違いかな」
左肘のトミージョン手術(左肘内側側副靱帯再建術)など、これまで5度の手術を受けた。23年6月の左手首手術で長さ8センチのプレートを埋め込んだ状態で復帰した昨季は5試合に登板。4勝(1敗)をマークしたが、ベストの状態とは程遠かった。「(登板後)キャッチボールがしっかりできないとか、(腕が)パンパンな感じだった」。だが、昨年11月にプレートの除去手術を受け、約半年間のリハビリを経て復帰後はキャッチボールをしても違和感はまったくないという。
「僕はまだ(今季)2試合しか投げていない。チームの勢いに乗り遅れないように、しっかり投げたい」
優勝マジックは「34」。〝鬼門〟から始まる9連戦で白星を呼び込み、後半戦のキーマンとしての期待に応える。(三木建次)