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【Monthly タイガース】阪神・石井大智は「淡々と」0を重ねる 34戦連続無失点の絶対的セットアッパー 頭部打球直撃から7月1日復帰即登板「怖さとかはなかった」

頭部打球直撃から復帰した7月1日、即登板した阪神・石井大智
復帰登板し、ファンの歓声を浴びた阪神・石井大智
6月6日、オリックス戦の九回、広岡の打球が頭部に直撃した阪神・石井大智
気合みなぎる阪神・石井大智
キャッチボールする阪神・石井大智
オールスターで、日本ハム・清宮幸太郎を中飛に打ち取った阪神・石井大智
復帰してからも無失点を続ける阪神・石井大智

2年ぶりのV奪回を目指す阪神の月イチ企画「Monthly タイガース」。前月のキーマンをピックアップして1カ月を振り返る第4回は、今季37試合に救援登板して防御率0・24を記録する石井大智投手(28)をクローズアップする。アクシデントを乗り越え復帰した7月は、12試合に登板して1勝、10ホールドで防御率0・00。オールスターに初出場した右腕は偉業を成し遂げようとしている。(毎月第1火曜日に掲載予定)

スコアボードには必ず「0」が刻まれる。藤川監督が全幅の信頼を寄せて送り出す絶対的セットアッパー・石井の存在が、チームの快進撃を支えている。

「頭に当たってから(7月1日に)合流して、怖さとかは別になかったですね。いつも通りの投球ができました。ここまでチームの勝ちには多少貢献できているかなっていうところはあるので、ぼちぼちかなと思います」

阪神・石井の7月登板成績

6月6日のオリックス戦(甲子園)で、ライナーが側頭部に直撃するアクシデントに見舞われた。救急車で病院に搬送されて、翌7日に脳振盪(しんとう)特例措置の対象選手として出場選手登録を抹消。その後は自宅で療養に努めた。

離脱している間、チームは中継ぎ陣が崩れて敗れる試合も目立ち、7連敗を喫するなど低迷。4、5月に体調不良のため抹消された10日間も含めて、石井が1軍にいなかった期間でチームは11勝14敗と負け越し。右腕の存在の大きさがチーム成績に現れている。

秋田高専から独立リーグと異色の経歴で入団してから、今季で5年目。自身初のオールスターに出場した。京セラドームで行われた第1戦の八回に登板して、全球直球勝負で三者凡退。清宮幸、万波(ともに日本ハム)、柳町(ソフトバンク)と、パ・リーグを代表する打者たちを力でねじ伏せた。


「スターが集まる、言ってしまえば〝お祭り〟みたいな時間でした。やっぱり野球選手にとって輝いて見える時間は一瞬。自分で輝いているとは思っていないですけど(笑)。でも、その時間はかみ締めなきゃいけない。人生ですごくいい経験ができていると感じました」

普段は交流のない選手ともコミュニケーションを取り、学びの機会にもつなげた。以前から熱望していた同じ中継ぎ右腕の島内(広島)との交流も実現。変化球談話に花を咲かせた。

「いろいろ聞かせてもらったんですけど、やっぱり人それぞれいろんな感覚があるなって。自分の感覚が一番大事ですけど、『この方はこう言っていたな』と頭に入れて、参考程度にしたいと思っています」

石井は開幕から許した失点はわずかに「1」。4日時点で34試合連続無失点中。藤川球児監督が現役時代の2006年に打ち立てたセ・リーグ記録の38試合連続無失点まで、あと「4」に迫っている。

「いろいろ考えることはありますけど、やっぱり一番は変わらずに自分の仕事を淡々とこなすこと。去年は感情を出して失敗してしまったと感じることもあったので。抑えても、打たれても、その感情は変わらずに。いつも通りの自分の100%の準備と、あとはそこに対してプライドを持って。自分が納得のいく形でマウンドに上がることが一番大事じゃないかなと思います」

マウンドに立つその背中が、チームにとっての支えであり、勝利への道しるべだ。静かに、力強く、そして確かに、石井の投球が2年ぶりの栄冠に導いてくれる。(萩原翔)

■石井 大智(いしい・だいち)1997(平成9)年7月29日生まれ、28歳。秋田県出身。秋田高専、四国IL高知を経て2021年にD8位で阪神入団。24年は自己最多の56試合登板で4勝1敗、30ホールド、防御率1・48。25年3月の強化試合で日本代表に初選出された。今季は34試合連続無失点中で、37試合登板で1勝3セーブ、28ホールド、防御率0・24。通算は173試合登板で6勝4敗4セーブ、77ホールド、防御率1・56(成績はともに4日現在)。年俸8200万円。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。背番号「69」

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