ハートウィグは入団会見前に甲子園で汗を流した(撮影・水島啓輔) 虎番サブキャップの原田遼太郎は、眠い目をこすって午前6時すぎの阪神電車に揺られ、神戸三宮まで向かった。27日に甲子園で行われたナイターのDeNA戦でも出勤し、担当する佐藤輝明が〝12分間だけ「三冠王」に立った〟というシャレの利いた原稿を書いた。当然、大阪方面の自宅へ帰宅したのは深夜。にもかかわらず、わずかな睡眠時間で翌朝は神戸へ。さらに、その後は阪神の取材で甲子園へ-。誰だ? こんなヒドい指示をした鬼デスクは?
「イチローさんの米国野球殿堂入りを祝して、午前7時から神戸地下鉄の三宮駅で特別号外が配られるということで。取材の案内を受け取ったのが自分だったので、そのまま自分が取材へ行くことにしたんですよ」
当人はケロッとしている。社内からしっかりとした指示がなくても、原田のようなデキる記者は自分ですべて整えてカバーしてしまうのだ。
ついに米国野球殿堂入りの表彰式典が行われ、イチローさんの野球人生にゆかりのある東京・愛知・兵庫の3都市では屋外広告の掲出や特別号外の配布が行われた。原田が向かったのはそのうちの一カ所だったのだ。
「号外にメッセージを寄せていた〝各界で縁のある51人〟の中に、知っている方の名前があってビックリしましたよ!」
王貞治氏、歌手の石川さゆりらと並び、本日付のサンケイスポーツ4面でも「記者の目」を執筆している丹羽政善通信員のメッセージが掲載されていたものだから、原田は「丹羽さんってやっぱりスゴい方だったんだ…」と朝から眠気が吹っ飛んだ。