引退試合で中村憲剛さん(右)を労う吉田沙保里さん=とどろきスタジアム(蔵賢斗撮影) サッカー元日本代表MFで、J1川崎で18年間プレーして2020年シーズン限りで現役を退いた中村憲剛さん(44)の引退試合が14日、川崎市のUvanceとどろきスタジアムbyFujitsuで行われた。引退時はコロナ禍で消えていた大歓声がよみがえり、2万2000人超のサポーターに送り出された中村さんは「幸せな1日でした。思い残すことはないです」とすがすがしい笑顔を見せた。
エキシビションマッチでは神奈川・日大藤沢高サッカー部1年の長男、龍剛と共演。0-1の23分には父からボールを受けた龍剛がパスを供給。同点ゴールを親子で演出した。試合後、中村さんが「将来ここに戻ってきたくなりましたか」と問いかけると、龍剛は「それはもちろん」と力を込めた。
親交のある、レスリング女子で五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里さんから突然、タックルを受け、「気がついたら倒れていた」と目を丸くする場面もあった。日本代表や川崎OBなど縁のある豪華メンバーが集った引退試合では終盤に代名詞のFKも決めた。
中村さんは7月、Jクラブの監督などに必要なS級ライセンス(現プロライセンス)を取得。「いずれ、どこかのタイミングでやりたい」と、将来的な指導者就任の希望も口にした。(山下幸志朗)
■中村 憲剛(なかむら・けんご) 1980(昭和55)年10月31日生まれ、44歳。東京・小平市出身。都立久留米高、中大から2003年にJ2川崎(当時)に入団。16年に史上最年長の36歳50日でJリーグ年間最優秀選手(MVP)に選出。17、18、20年にリーグ制覇。21年元日の天皇杯決勝で優勝を決め、現役引退した。日本代表では10年のW杯南アフリカ大会に出場。J1通算471試合74得点。日本代表通算68試合6得点。ポジションはMF。175センチ、66キロ。