佐々木麟太郎は9月9日、岩手・花巻球場で自主トレを公開した 岩手・花巻東高で歴代最多高校通算140本塁打を放った米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(19)が9月上旬に進学を控え、岩手・花巻球場で自主トレを公開した。フリー打撃では木製バットで柵越えを連発など自身が築き上げてきた打撃を披露。そのパワーにも目を見張ったが、より印象に残ったのは言葉の端々に感じた精神的な強さだ。
米国での生活で苦労したことを問われ「大学の中では全然全く何もない」と即答し、「食事もそうですけど生活、環境、野球もそうですし、周りのサポートをいただきながらすごくいい経験になった」と話した。10代で親元を離れ異国で生活する中で苦労がないはずがない。それでも迷わずに言い切った姿は弱音すら見せまいと自分に言い聞かせているようにも見えた。
打撃練習で柵越えを連発した佐々木麟太郎それだけでなく米国の食事について「面白いエピソードとしては…」と切り出し、「空港でみそラーメンを頼んだんですけど、豆腐とわかめが入ったみそ汁の中にラーメンが入っている…。みそ汁ラーメンじゃないかと(笑)。それが一番面白かったです。それは日本食を食べようとして心むなしかったです」と苦労話も笑い消化した。
日米の野球の違いについても「どちらも野球は野球なので苦になること、ストレスになるものはなかった」と戸惑いは見せない。一方で「基本的には自分から要求していかないと指導、助言はもらえない。データも自分で要求しないと得ることができない」と米国の野球文化を感じ取り、「理解するという意味でもデータをどんどんもらって他者からの評価、助言を得ながら自分自身に反映していこうと思いました」と行動に移した。
こうした野球の技術以外の成熟した精神面に感心した。過去に例がない挑戦に立ち向かう姿には、心の底から敬意を表したい。そして自分の選んだ道で成功をつかみとってほしい。(横山尚杜)