八回の同点劇を喜ぶ阿部監督。ついに優勝マジックが点灯した(撮影・今野顕) 執念のドロー!! セ・リーグ首位の巨人は18日、DeNA21回戦(東京ドーム)に延長十二回、2-2で引き分け、優勝へのマジックナンバーが「9」で初点灯した。阿部慎之助監督(45)は試合後にナインを集める異例のミーティングを行った。1点を追う八回1死二、三塁では二ゴロの間に三走の岡本和真内野手(28)がヘッドスライディングで生還。8投手の継投で粘り、チーム一丸で2020年以来4年ぶりのリーグ制覇へ前進した。
勝てなかった。でも負けなかった。巨人が引き分け、優勝へのマジックナンバーが初点灯。4時間23分の死闘後に阿部監督は、ベンチ裏で異例のミーティングを実施した。
恒例となっている会見場での取材には姿を見せなかったが、球場を後にする際に「マジックはついたけど、ついていないようなもんだってね。浮かれるのは、マジック1(から)だって」と声をかけたことを明かした。
大胆なタクトをふるった。1点を追う八回。先頭の岡本和が四球で出塁した。送りバントがセオリーの状況だが、ここまで3打数無安打の2年目・浅野に指揮官が出したのは「打て」のサインだった。
試合前の円陣の声出し役を務めた若武者は、休日に神社で故障離脱したヘルナンデスを含めた野手18人分のお守りを自費で購入し、ナインに配ったという。御利益もあり、左前打で好機を拡大。続くオコエが犠打を決め、1死二、三塁で岸田の二ゴロの間に三走の岡本和がヘッドスライディングで生還した。岡本和は「(打者が打った瞬間に走り出す)ギャンブル(スタート)だったので。そのまま行った方がいいと思って」と胸を張った。
投手陣もワンチームで粘った。先発のグリフィンが六回まで3安打1失点の好投を見せた。八回にバルドナードが押し出し四球で勝ち越しを許したが、計8投手で継投。ブルペンに残る投手は堀田1人と総動員でつないだ。
2位阪神が勝ったためゲーム差は1・5差となったが、4年ぶりの優勝へのマジックナンバーを「9」で初点灯させた。残り11試合で9勝すれば、他球団は勝率で上回れない。主将の岡本和は「一試合ずつ勝てるように」と指揮官の言葉に呼応した。歴史的大混戦を全員で抜け出し、リーグ優勝まで突き進む。(樋口航)