甲子園出場を決め、満面の笑みの健大高崎ナイン=上毛新聞敷島(撮影・児嶋基) 地方大会が各地で行われ、群馬大会決勝では、今春の選抜大会で優勝した健大高崎が前橋商を5-1で下し、9年ぶり4度目の出場を決めた。
今春の選抜王者は強かった。九回2死、最後を三振で締めくくると健大高崎ナインは身を寄せ合って拳を突き上げた。気温36度の猛暑のマウンドで先発し、昨夏代表の前橋商を封じた2年生の石垣元気投手は満面に笑みを浮かべた。
「自分がいい投球をして甲子園に導こうと思っていた」
切れのある直球と手元で曲がるカットボールを武器に6回を4安打1失点、8奪三振。三回には自己最速に1キロと迫る153キロを計測した。大舞台で流れを引き寄せた右腕に青柳監督は「真っすぐが走り、制球もよかった」と目を細めた。五回に犠飛で勝ち越すと、七回は2者連続の押し出し死球でリードを広げ、八回にはソロ本塁打。七回以降は二枚看板のサウスポー佐藤が好投した。
好投を見せた健大高崎・石垣投手=上毛新聞敷島(撮影・児嶋基)石垣は今春の選抜大会で150キロを計測。夏に向けてさらなる球速アップを目指し、下半身を強化した。15キロの重りを担ぐスクワットを50回3セット、その後は300メートル走を3本、200メートル走を5本、100メートル走を10本。約3カ月で体重は2キロ増の75キロ、球速は4キロアップの154キロに達した。「来年までに160キロを出す」と貪欲な姿勢を見せる。
北海道・登別市生まれで、実家の自室には目標を定めたホワイトボードが置いてある。「甲子園優勝。北海道の強豪を倒す」。
9年ぶり4度目の夏出場。見据えるのは史上8校目、群馬県勢では初となる春夏連覇だ。「155キロを投げる。連覇しか狙ってない」と石垣。注目の剛腕が甲子園のマウンドに戻ってくる。(児嶋基)
■石垣 元気(いしがき・げんき) 2007(平成19)年8月16日生まれ、16歳。北海道・登別市出身。小学1年時に柏木ジュニアーズで野球を始め、中学時には洞爺湖リトルシニアに所属し、健大高崎高に入学。最速は154キロ。持ち球は直球、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク。178センチ、75キロ。右投げ両打ち。