二回、花咲徳栄・石塚裕惺が左へ先制本塁打を放つ(撮影・高橋朋彦) 第106回全国高校野球選手権大会埼玉大会(13日、花咲徳栄14―1越谷東=規定により五回コールド、県営大宮公園)2回戦で2019年以来5年ぶり8度目の出場を目指す花咲徳栄は、初戦で越谷東に14-1で五回コールド勝ち。今秋のドラフト上位候補の大型遊撃手、石塚裕惺内野手(3年)が二回、左越えに高校通算26号本塁打を放つなど、2安打3打点だった。
二回先頭、花咲徳栄・石塚はカウント1―2と追い込まれたが、力まずに越谷東・鈴木の変化球をしっかり捉えた。左翼の高いフェンスをライナーで越える先制の高校通算26号ソロ。夏の初戦を迎えたチームを一気に乗せた。
「一回に三者凡退で、相手が勢いづいていて、このままズルズルいったら危ないと思った。フライを打とうとしないで、(バットの)芯で打つことを考えている」
今春に低反発のバットが導入され、飛距離が出にくくなったが、高校を代表する大型遊撃手の石塚には関係ない。ライナー性の打球が伸びた。
猛暑が続く今夏。試合前夜に行った集中を高めるトレーニングの成果を発揮した。ろうそくの火を5分間見つめた後、バットを振って火を消すものだ。力任せのスイングではなく、インパクトの瞬間に集中しているときにろうそくの火を消すことができる。精神を集中させた石塚は、今夏の第1打席で快音を響かせた。
侍ジャパンU18代表候補で、181センチ、82キロの右打ち遊撃手は今秋のドラフトで上位候補に挙がる。この日、日米6球団のスカウトが視察。広島・尾形スカウトは「最初の一振りで決める力、守備もよくなっている。将来像? 坂本(巨人)タイプですね」と評価した。
先制弾を含む2安打3打点の活躍に、岩井監督は「石塚のあれ(本塁打)はたまたま。外野が後ろに下がっているだろうし、打球を『低く、低く』と言っているところで、打てた結果」とうなずいた。主砲のバットで勢いづいたチームは13安打14得点で圧勝。5年ぶり8度目の夏の聖地へ、「最後になるのでチームが勝つために、チャンスで一本打てるようにしたい」と意気込む石塚が打線を引っ張る。(赤堀宏幸)
■石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)2006(平成18)年4月6日生まれ、18歳。千葉県出身。八千代小1年で軟式野球を始め、村上東中時代は硬式の佐倉シニア。花咲徳栄高では1年秋に背番号5。2年夏から背番号6をつける。今春の侍ジャパンU18代表候補強化合宿に招集された。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。家族は両親と弟。