ヤクルト・奥川恭伸が10日、先発投手練習に合流した=みずほペイペイドーム(撮影・渋井君夫) 交流戦3位と好調のヤクルト。先発投手陣の粘り、踏ん張りが出てきたことで投打のバランスも良くなった。2日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で雨の中、石川が5回完封勝利を挙げてから、何かツキが回ってきたような気がする。
先発陣が安定するとゲームを進めやすいし、序盤や中盤でいろいろな手を尽くさなくていい。最初から追う展開になれば、投手のところで代打を送るケースも増えるし、選手起用も大変になる。先発が頑張ることでどっしりと試合を進められて、終盤で代打や代走、守備固めの勝負手を打つことができるようになる。リードする捕手陣もどんどん振ってくるパ・リーグの打者相手に打ち気をそらすような組み立てができている。バッテリーで勝利を重ねた1週間だった。
そして、ここからの1週間が重要になる。ソフトバンク、オリックス。どちらも交流戦上位だが、逃げずに攻めるところはしっかりと攻めて踏ん張ってほしい。奥川が1軍に合流したことも、何よりの朗報。2021年の彼の活躍を見れば、1軍にいなかったこの2年間は痛かった。投手陣もさらに活気づくし、いい刺激を与えられる。チームのためにも勝利を呼び込んでほしい。
交流戦最後の1週間をいい形で終えられれば、リーグ戦にもつながる。このままの成績では終わらないはずだし、他球団もヤクルトへの警戒心を強めてくるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)