第96回選抜高校野球大会第1日第3試合(近江1-2×熊本国府=延長十回タイブレーク、18日、甲子園)選抜大会が開幕し、開会式に続いて1回戦3試合が行われた。昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)は、21世紀枠の田辺(和歌山)に4-2で勝利。九回に背番号20の東汰生(たいせい)外野手(3年)が、代打起用に応えて公式戦初打席で勝ち越し2点打を放った。初出場の熊本国府は近江(滋賀)に延長十回タイブレークの末、2―1でサヨナラ勝ち。開幕試合は八戸学院光星(青森)が関東第一(東京)に延長十一回タイブレークで5―3で競り勝った。一日に2試合でタイブレークが実施されるのは春、夏の甲子園を通じて初めて。
2年前に準優勝したような快進撃を狙った近江が初戦で散った。延長十回タイブレークでの敗退。一人で169球を投げながら報われなかったエース西山恒誠(3年)は肩を落とした。
「力んでしまった。両脚をつっていて、体力がなかった」
九回までは曲がりの大きなスライダーを武器に14奪三振、1失点の快投。だが、延長に入ると疲労から抜ける球も多くなり、踏ん張りが利かなかった。犠打と四球で1死満塁とされると、岡本に対しての3球目がワンバウンドとなり、痛恨のサヨナラ暴投に…。多賀監督は「相手に向かっていく気持ちが力みになっていた」と振り返った。
「勝利に貢献する投手になりたい。夏にもう一度、甲子園を目指す」
この悔しさを糧に必ずこの舞台に戻ってくる。西山は力強く誓った。(上阪正人)