五回、山本から2点三塁打を放った近本。岡田虎のキーマンが勝利を呼び込んだ (SMBC日本シリーズ2023、オリックス0-8阪神、1回戦、阪神1勝、28日、京セラ)セ界最強の1、2番が、難敵・山本由伸を撃ち砕く。止まらない連続パンチが猛虎打線の強さだ。快音響かせ、さっそうと三塁に到達した1番・近本が胸を張った。
「一本出たのもそうですけど、チームが勝てたのが一番良かった。それだけです」
1点を先制して迎えた五回2死一、二塁。直前の犠打失敗で球場に広がった虎党のため息を、近本がひと振りでかき消した。山本の156キロ直球を一閃。右中間を深々と破る2点三塁打に歓喜の渦が巻き起こった。
波状攻撃は終わらない。なおも2死三塁。今度は2番・中野が山本の142キロフォークを捉える。左前に運ぶ技あり打でこの回一挙4得点。オリックスの絶対的エースを1、2番が中心となって攻略だ。
セ・リーグ覇者として迎えたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ。3連勝で日本シリーズ進出を決めたチームの影で、岡田監督からキーマンに挙げられていた近本は11打数1安打と苦しんだ。中野も同じく11打数1安打と不調。38年ぶりの頂に立つためには、この2人の復調が鍵であることは間違いなかった。