ヤクルトが26日に行われるドラフト会議で、即戦力候補と評価する大学生投手を1位指名する方針であることが3日、分かった。右投手は中大・西舘勇陽、専大・西舘昂汰、青学大・常広羽也斗(はやと)ら、左投手では東洋大・細野晴希、国学院大・武内夏暉、桐蔭横浜大・古謝(こじゃ)樹らが候補に挙がる。今季のチーム防御率3・66、先発投手の防御率3・93はともに12球団ワースト。V奪回に向けて重要なピースとなる逸材を指名する。
V奪回へ、即戦力投手の獲得を目指す。ヤクルトが26日に行われるドラフト会議で、大学生投手を1位指名する方針であることが判明した。
今季のチーム防御率3・66と先発投手陣の防御率3・93は、ともに12球団ワースト。10勝以上を挙げた投手は、2年連続で規定投球回(143イニング)に達して3年ぶりに2桁勝利をマークした小川のみ。守護神の田口がリーグ2位の33セーブを記録したものの、投手陣の不調が低迷の一因となった。巻き返しに向け、特に先発投手の整備は急務といえる。
1位候補に挙がるのは逸材ばかりだ。右腕では中大・西舘と専大・西舘、青学大・常広ら、左腕では東洋大・細野、国学院大・武内、桐蔭横浜大・古謝らをリストアップしているとみられる。いずれも直球の最速が150キロを超え、完成度が高い。
高津監督はこの日、神宮外苑で行われた全体練習前に「新しいメンバーが入ってくることが非常に大事だと思っている。これから先のスワローズのことを考えると、新しい戦力、新しい血を入れていくことの大切さは今年、すごく感じました」と口にした。当然、シーズンオフに現有戦力の底上げを試みるが、ドラフト戦略もまた重要になってくる。
野手にも金の卵は多い。去就が注目されている花巻東高・佐々木麟太郎内野手や、この日にプロ志望届提出者として公示された大学ナンバーワン捕手の上武大・進藤(しんとう)勇也捕手のほか、元ヤクルト内野手、度会博文氏の次男でENEOSの度会隆輝外野手らが上位候補。高校生投手では大阪桐蔭・前田悠伍投手が将来有望だが、チーム状況を考えれば1位では即戦力投手を指名したい。
今後も最上位候補選手の視察を続けながら、最終的にドラフト会議直前のスカウト会議で決定する。新戦力こそ巻き返しと、覇権奪回の大きな力となる。逸材に目を光らせながら、運命の日まで熟考する。
★ヤクルトの投手事情 リーグ2連覇を達成した2021、22年は2桁勝利をマークした投手がおらず、今季は小川がただ一人、規定投球回(143イニング)に達して10勝を挙げた。サイスニードが7勝、小沢とピーターズが6勝で続いたが、先発陣のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)率45・8%はリーグワーストだった。救援投手による敗戦数「30」も同ワースト。ただ救援陣はリーグ最多の平均3・43イニングを投げており、しわ寄せが及んだ。