試合前、秋空の下で練習を行う阪神ナイン。調整の難しさはあるが、充実の秋だ (セ・リーグ、阪神2-0ヤクルト、24回戦、阪神17勝6敗1分、26日、甲子園)いわゆる〝消化試合〟だが、阪神電車各駅の改札機には昨日も「本日の入場券は完売」の札が。優勝が決まっても、阪神ファンはどこまでも熱くタイガースを応援し続ける。最高の余韻を満喫しながら…。
あんまり喜んでいないヤツもいたりする。
「こんな経験をしたことがなかったので、毎日毎日、どうしていいか、戸惑いっ放しです」
甲子園球場の記者席から、熱烈に応援している西勇輝の投球を眺めながら、トラ番・織原祥平がボヤいていた。
担当記者として味わった初めての優勝。が、そこから待っていたのは、チームとしても目標設定が非常に難しい日々。ポストシーズンに向けて、調整が大事だし、個人記録が掛かっている選手へのフォーカスは、怠りはない。四回、中野が左中間を破って160本目の安打が飛び出すと、拍手! 最多安打のタイトル、獲ってもらいたい!
でも、1試合1試合の勝ち負けが記事になりにくい状況は、困ってしまう。ぜいたくな話だが。
「去年までは、3位に入ってCS出場権を確保したい! 2位になってCSの地元開催したい! という感じで原稿が書けたんですよね。CS出場権争いは、けっこう最終戦近くまで決まりませんから。ことしは、CSファイナルステージ初戦が10月18日。優勝決定から1カ月以上ですよ。長すぎです」
確かに、そう思う。というわけで、2リーグ分立後の阪神優勝決定日からポストシーズン初戦までの日数を調べてみた(過去5度の優勝時はCS制度がなく、日本シリーズ初戦で計算)。
1962年は優勝決定10月3日、シリーズ初戦が10日後だった。
64年はメチャクチャで、9月30日優勝決定。シリーズ初戦は翌日の10月1日。
85年は10月16日に吉田監督が胴上げされ、シリーズは10日後から。