アストロズ6-2エンゼルス(2日、ヒューストン)米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)は「1番・投手兼DH」でフル出場し、6回を投げ2本塁打を含む9安打5失点、6奪三振1四球で2敗目(5勝)を喫した。球数は107で、防御率は3・30。打者では4打数無安打、1四球2三振に終わった。4戦ぶりの無安打で、打率は・262。エンゼルスは同地区のアストロズに連敗した。
今季初の1番で投打の「二刀流」に臨んだ大谷だったが、昨季のワールドシリーズ覇者にのみ込まれた。2敗を喫した相手はいずれもアストロズ。2本の2ランを浴び、被安打9は今季ワーストで、特に五、六回は2死走者なしから失点するなど悔やまれる投球内容だった。
一回の立ち上がり。1番アルテューベに3ボールから真ん中速球を鋭く打ち返されるも三ゴロ。2番ペーニャには三塁への強襲安打と一塁悪送球で二塁に進塁させ、3番アルバレスを迎えたところで暴投。1死三塁のピンチを招くと、アルバレスには真ん中低めの「スイーパー」と呼ばれる大きく曲がるスライダーを右中間に運ばれ、先制2ランを浴びた。後続2人はともに速球で中飛に打ち取った。
二回は先頭の6番アブレイユにスライダーを3球続けて投げて空振り三振、7番マコーミックは外角高めのツーシームで見逃し三振。8番ジュルクスには外角低めのスライダーを振らせて三振に仕留め、3者連続三振を奪った。
三回は先頭の9番マルドナドを内角スライダーで見逃し三振、アルテューベには内角ボール球のカットボールを打たせて三ゴロ。ペーニャは外角低めのスライダーで中飛に打ち取り、三者凡退に抑えた。
四回は先頭のアルバレスに外角高めのカットボールをフェンス際まで運ばれるも左飛、4番ブレグマンを真ん中付近のツーシームで詰まらせて三ゴロ。その後、3連打で2死満塁のピンチを招いたが、ジュルクスには内角高めのツーシームを初球に投じ、止めたバットにボールが当たって一ゴロに打ち取った。
五回は先頭のマルドナドを内角高めに食い込むツーシームでバットをへし折り、三ゴロ、アルテューベは真ん中高めのボール気味の速球で空振り三振。その後、四球と内野安打で2死一、二塁のピンチを招くと、ブレグマンには内角ボール球のカットボールで詰まらせたものの、左前にしぶとく運ばれ、タイムリーを許した。三塁を狙った一走アルバレスはタッチアウトとなった。
六回は先頭の5番タッカーを外角低めのスライダーで投ゴロ。ただ、2死から内野安打を許し、ジュルクスに内角カットボールを左中間スタンドに運ばれ、この日2本目となる2ランを浴びた。1試合に複数本塁打を許すのは今季4度目となり、昨季の3度を早くも上回った。球数が100球を超えたため、大谷はこの回限りで降板した。