湯浅㊧は星野氏に変化球の握りを質問。大先輩から知識を得るのにも貪欲だった。撮影時のみマスクを外しています(撮影・松永渉平)
ギャラリーページで見る「ミキハウス・サンスポMVP表彰式」に出席した阪神・湯浅京己投手(23)が、大阪市浪速区の産経新聞社大阪本社で、オリックス、阪神で通算176勝を挙げた星野伸之氏(56)=サンケイスポーツ専属評論家=と対談。両球団で投手コーチも歴任したレジェンド左腕は、阪神がシーズンを通して〝徹底管理〟した湯浅の調整に感心するとともに、抑えが期待される来季のさらなる飛躍へ太鼓判を押した。
星野氏(以下、星野) こうやって話をするのは初めてだよね。本当に今年一年、ご苦労さま。僕が(春の)キャンプに行ったときに見ていたのは、スアレスが抜けて、そこ(抑え)に誰が入るんだろう、そこに誰か入れば中継ぎが1人少なくなるし…と。本人としてはどうでした?
湯浅 去年、自分はあまり1軍で投げられていなかったので、1人抜けたからといって、そこを気にしてやっていたとかは全然なくて。でも勝ちパターンで投げたいとずっと思っていたんで、そのためにはどうしたらいいか、キャンプ前からしっかりやってました。
星野 キャンプから、リリーフでいくぞという感じはあったの?
湯浅 そうですね。自分は先発したいと思っていて、年が明けてニュースを見たら矢野監督が「リリーフ」と言っているのが出てて、ああ、そうなんやと。(11月の)フェニックスのときは先発させてもらっていたんですが、じゃあ、リリーフとしてしっかり調整してキャンプに入ろうと思っていました。
星野 開幕直後はまだ勝ちパターンではなかったよね。まだ(首脳陣も勝ちパターンに)〝探り〟を入れていたというか。でも最初連敗して、早い時期から、いいところで行く準備をしていなかった?
湯浅 はい。わからないですけど…感じ的に、開幕のすぐ後から、七回なのかなという感じはありました。
星野 準備としては分かるよね、いいところで投げる人は、だいたい(準備を始めるのは)五回くらいからかな。
湯浅 最初の方は三回くらいに入って、流動的になるかなと思っていたら、ひょっとしたら七回なのかなあって。
星野 雰囲気が出てきた?(笑)
湯浅 それでケラーがマツダで打たれて、自分がサヨナラを打たれたとき(注1)、あの後に「九回」というのは監督から直接、言われました。金村コーチからも「監督から直接、言われると思う」と。そこから最後だと思っていたんですが(開幕9連敗で)投げる機会がなくて。チーム事情的に、岩崎さんは実績もあるので九回、(経験のない自分は)試合に投げさせるために、とりあえず八回に置くという話になって、途中から八回になりました。