東都大学野球春季リーグ第2週第1日(国学院大1-5亜大、12日、神宮)1回戦が行われ、亜大が2連覇中の国学院大に5-1で快勝した。プロ注目の最速150キロ右腕、青山美夏人(みなと)投手(4年)が9回8安打1失点の粘投。4日の駒大戦では完封勝利を挙げており、2試合連続の完投で今季3勝目を挙げた。
27個目のアウトを二ゴロで奪うと、日焼けした顔から白い歯がこぼれた。気温25度の神宮で、青山が140球を投げて2試合連続の完投。自信に満ちあふれた表情を浮かべた。
「今までは終盤になってボールが弱くなり、スタミナ不足で交代することがあった。今季は終盤でも強い球が投げられていて完投ができる。自信になっています」
12球団のスカウトが見守る中、走者を背負っても冷静に対処した。最速148キロを計測した直球とツーシーム、カットボールを低めに集め、8安打を許しながらも最少失点に抑えた。一回は先制されて、なお2死二、三塁のピンチで「ストレートで押せる」と6番・宮坂を力強い内角直球で空振り三振に斬った。
大分で開催された2日の駒大1回戦は6回2失点で勝ち投手となり、中1日で迎えた同3回戦は完封勝利。タフで安定感のある投球を、ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「本調子には見えなかったが、低めに根気強く投げ続けていた。先発タイプの投手。調子が悪くてもクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)ができる投手になっていくと思う」と評価した。
横浜隼人高出身。最速150キロの本格派右腕は、プロ野球を志し「一番近いのが亜細亜大」と、DeNA・山崎、ソフトバンク・東浜ら好投手を輩出する強豪校に進学した。この冬はスタミナを強化するため、走り込みと食トレに力を入れ、多い時には一食で1・2キロ(約3・5合)の白米を平らげ、体重は6キロ増の94キロとなった。
「青山が柱のチーム」と生田監督は信頼を寄せた。勝負の1年。亜大のエースはアピールを続け、プロの門をこじ開ける。(武田千怜)
■青山 美夏人(あおやま・みなと) 2000(平成12)年7月19日生まれ、21歳。神奈川県出身。横浜隼人高から亜大に進学し、1年秋から東都大学リーグ戦に出場。2年秋には最優秀防御率に輝いた。リーグ通算25試合に登板し、6勝0敗、防御率1・85(12日現在)。50メートル走は6秒4。遠投は105メートル。182センチ、84キロ。右投げ右打ち。