九回、遊直に倒れ併殺で試合終了となり、頭を抱える阪神・佐藤輝明=東京ドーム(撮影・長尾みなみ) (セ・リーグ、巨人5-4阪神、2回戦、巨人2勝、2日、東京D)踏んだり蹴ったりや~。阪神は巨人に4-5で敗れ、2002年のロッテ(11連敗)以来20年ぶりの開幕8連敗。首位巨人とのゲーム差は優勝絶望の「7」に広がった。開幕から3番を務めてきたジェフリー・マルテ内野手(30)が右足を痛めて登録を抹消されることになり、さらなる攻撃力低下は必至。誰か、なんとかして~。
パンパンに膨らんだチャンスの芽が、一瞬でしぼんだ。まさかの結末で虎が開幕から8連敗を喫して球団ワーストを更新し、矢野監督も厳しい表情を崩さなかった。
「勝たないと、ダメなんで。初回とかね、あそこでもう1点取っておかないとあかんし。そういうところで取り切れていないのも影響してくる。2点より3点、というのが必要やった」
先制し、追いつかれ、突き放された。それでも打線は九回に糸井の適時打で1点差まで詰め寄り、その後1死二、三塁の大チャンスを作り出した。だが、佐藤輝のハーフライナーは前進守備の遊撃・坂本のグラブに収まり、スタートを切っていた三走・近本が戻れず、併殺で試合終了。指揮官は「ギャンブル(スタートの指示で)いってるんで。こっちの責任で、近本は悪くない」と説明したが、あの手この手を尽くしても、1勝が遠い。
デッドラインも超えた。首位の巨人には早くも7ゲーム差をつけられた。これまでの阪神の最大逆転優勝は、大洋と首位争いを繰り広げた1964年の6・5ゲーム差。〝優勝確率0%〟のデータがさらに増え、宿敵の背中が遠くかすむ。矢野監督は「ゲーム差? 関係ない」とファイティングポーズを崩さないが…。2022年シーズンは船出から大嵐に見舞われてしまった。
開幕メンバーもいなくなった。前日1日の巨人戦を足の張りで途中交代したマルテが全体練習に姿を見せず、ベンチ入りもしなかった。不安は現実のものとなり、試合後に矢野監督は、右足のコンディション不良のため「抹消する」と明かした。青柳、ガンケルら主力が開幕前にアクシデントに見舞われ、今度はM砲も無念の離脱だ。昨季は128試合で22本塁打、71打点を記録し、今季も7試合を「3番・一塁」でスタメン出場していた。攻撃力の低下という課題もチームにのしかかる。
「抹消するんだから。(期間は)空けないと。豊田を上げようかなと」
矢野監督はD6位・豊田(日立製作所)の初昇格を明言。ウエスタン・リーグ5試合で打率・308と好調だが、1軍の舞台では未知数な部分も多い。あらゆるピースをはめ込みながら進むしかない。指揮官のタクトも試される。(新里公章)
★データBOX
◉…開幕8連敗は2002年のロッテ(11連敗)以来20年ぶり。セ・リーグでは1979年のヤクルトと並ぶワースト記録で、引き分けを挟まない開幕からの8戦8敗はセでは初。開幕からの最多連敗は55年のトンボ(当時)と79年の西武が喫した「12」。
◉…阪神の8連敗は金本知憲監督時代の2017年6月17-30日に8連敗して以来、5年ぶり。
◉…阪神は首位巨人とのゲーム差が7に開いた。阪神の最大逆転優勝は1964年の6・5ゲーム差で、8試合目にして早くも超えてしまった。