開幕左翼が期待される阪神・ロハス(撮影・水島啓輔) 異例の突貫工事! 阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が3日、甲子園で行われた全体練習で藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(59)から密着指導を受けた。ここまで実戦7試合で打率・150の迷える助っ人砲が「前でしばけ」という教えに活路を見いだす。開幕左翼は担えるのか。4日の楽天戦からは甲子園で〝8連戦〟。なんとしても結果が必要になる。
開幕をにらみ仕上げていこうとしている、この時期だ。経験も実績もある助っ人砲に意見するのは、どんな指導者にも簡単なことではない。だが、藤井1、2軍巡回コーチにためらいはなかった。ロハスに近づくと身ぶり手ぶりで説いた。オープン戦本格化を前に行った突貫工事で伝えたのは「前でしばけ!」。悩めるR砲も必死だった。
「今の自分が取り組んでいることはシーズンで結果を出すこと。細かい調整だったり修正を一緒に取り組んでいて、藤井(康)コーチがその中で気づいたことを伝えてくれています」
午後、フリー打撃へ臨もうとロハスがケージへ近づいたところで、藤井コーチが歩み寄った。フォロースルーの動きなどの手本を見せ、指導が始まる。あわてて通訳が加わり約5分話した。打ち始めると38スイングで柵越えは0本。やはり、まだ本領発揮とはいかない打球だったが、その後も同コーチと約5分に渡り対話を重ねた。キャンプは過ぎた。オープン戦の連戦が本格的に幕を開ける前日だったが何としても伝えたかった。藤井コーチが内容を明かした。
「ボールを体に入れないように。前で。手が伸びたところで。そこで打てるように。(前でしばけ、ということかと問われ)そういう感覚で、本人には話をしています」
来日1年目の昨季は来日が遅れた影響もあり出場60試合、打率・210、8本塁打、21打点にとどまった。藤井コーチが伝える4スタンス理論では、ロハスはイチローと同じでつま先の内側に重心を置く「A1型」だが、昨季について同コーチには「空振りが多いとなったとき、ボールをより呼び込もう、近くで打とうというような感覚があった」と打ち明けていたという。