日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(60)が5日、沖縄・浦添市でキャンプを行うヤクルト、同・宜野湾市で鍛錬に励むDeNAを視察した。来年3月の開催を目指すワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ、DeNA・佐野恵太外野手(27)、ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)を高く評価。両選手が、栗山ジャパン初陣となる3月5、6日の台湾との強化試合(東京ドーム)の代表候補にリストアップされていることも分かった。
選出されれば、初の代表トップチーム入りとなる外野手候補に熱視線を送った。栗山監督がヤクルトとDeNAのキャンプを視察。佐野、塩見に高い評価を与えた。
佐野について「いい打者なのは間違いない。信頼はある。来年のWBCで、こういう打順が組めたらどうなるのかなという目でしか見ていない」と期待すれば、塩見にも「伸びしろが、まだ全然ある」とうなずいた。
レギュラー初年度の2020年に首位打者(打率・328)に輝いた佐野は、2年連続で打率3割をクリア。昨季は全143試合に出場し打率・303、17本塁打、72打点を記録した。コンタクト能力と長打力を併せ持つ6年目外野手は、このオフの契約公開交渉後の会見で「もちろん、日の丸を背負ってプレーしたい気持ちはある」と代表への思いも口にした。
塩見はプロ4年目の昨季に打率・278、14本塁打、59打点をマーク。21盗塁も決め、主に1番打者としてヤクルトのリーグV、日本一に大きく貢献した。走攻守三拍子そろった万能型。高い身体能力は、さらなる飛躍を予感させる。
昨夏の東京五輪では広島・鈴木誠が右翼を守ったが、米大リーグ挑戦を表明しており、来年3月のWBC出場は不透明。若手中心の構成となる3月5、6日の台湾との強化試合では、新たな候補の登場が期待される。その状況も踏まえ、外野手は佐野、塩見に加え、阪神・佐藤輝、日本ハム・近藤、ソフトバンク・栗原、DeNA・桑原ら多くの選手がリストアップされているもようだ。
「(台湾戦のメンバーは)1週間以内に、ある程度の方向性を出さないといけない。この2試合を日本のために、どう使ったら一番いいかを思ってやっている」と栗山監督。09年以来のWBC優勝へ、選考を慎重に進めていく。
★侍ジャパンの外野手事情 金メダルを獲得した東京五輪の外野手は吉田正、柳田、鈴木誠、近藤、栗原の5人。中堅の本職は柳田だけで2番手以降の中堅手に不安を抱えた。鈴木誠は米大リーグ挑戦を表明しており、WBC参加は流動的。一方でメンバー枠に限りがあるため、栗原(捕手)のように複数ポジションを守れる選手が重宝される傾向がある。