7回、適時打を放つ国学院大学・山本ダンテ武蔵=東京ドーム(撮影・斎藤浩一)六回表の攻撃前。グラウンド整備の時間を使い、ベンチ裏に全員が集まって円陣を組んだ。鳥山監督から「勝ちゲームのような雰囲気をつくろう」と声を掛けられると、これが転機となった。
山本ダは大阪桐蔭高時代に1学年下の根尾(現中日)らと選抜大会優勝に貢献。同校の西谷監督から「大学野球は直接人生にかかわってくるから、思い切りやってこい」とエールを送られ、国学院大の門をくぐった。今春の東都リーグでは5本塁打、17打点で最高殊勲選手に選ばれた。恩師の言葉を体現し、プロ注目の存在となった。
「ダンテが普段通りの打撃でチームを勇気づけてくれた」と鳥山監督。史上8校目の初出場優勝へ、4年生スラッガーの活躍で初出場校が好発進した。(森祥太郎)
山本 ダンテ 武蔵(やまもと・だんて・むさし)
2000(平成12)年3月16日生まれ、21歳。広島県江田島市出身。小学1年生から大柿スポーツ少年団でソフトボールを始め、中学時代は瀬戸内シニアで捕手としてプレー。大阪桐蔭高では2年秋からベンチ入り。主に4番として3年春の選抜大会で優勝。同年夏は3回戦で仙台育英に敗れた。高校通算15本塁打。国学院大では1年春からベンチ入り。174センチ、83キロ。右投げ右打ち。