昨年のフロリダで行われたオープン戦で談笑する前田(右)と筒香 米大リーグは17日(日本時間18日)に春季キャンプがスタートする。1月末には機構側が開幕を約1カ月延期する案を提示したが選手会が拒否。予定通りの開始となった。
機構と選手会が9日(同10日)に合意した安全対策の規定によると、選手らはキャンプ参加前に5日間の隔離生活を送ることが義務付けられるなど既に新型コロナ対策に徹した生活が始まっている。
昨季に引き続き選手は多くの負担を強いられることになる。同規定では、PCR検査は少なくとも2日に1度、検温は1日に2度でポストシーズンまで継続される。検査で陽性反応を示した選手は最低10日間の隔離で、濃厚接触者は5日目以降に陰性となった場合も7日間は隔離された上で復帰する。
また選手らはフェイスカバーの着用に加えて、今年は接触者を追跡するための機器を着用することも義務付けられる。
球場以外でもキャンプからシーズンを通して屋内で10人以上の集まりに参加できない他、バーやジム、カジノなど娯楽施設への立ち入りが禁止。遠征先のホテルからも基本的に外出禁止となる。
オープン戦も今年は大きく異なる。フロリダ州での長距離移動を制限するために組まれたスケジュールは対戦相手が偏っている。前田健太投手(32)が所属するツインズは、レイズ、レッドソックス、パイレーツ、ブレーブスの4チームのみのとの対戦。試合も特別ルールで3月13日(同14日)までは両監督が合意した場合、5回あるいは7回で試合を終えることができる(14日以降は最低7回)。また、守備側の監督は投手が20球以上投げていれば3アウト前にイニングを切り上げられる。
昨季は集団感染が発生するなどで、43試合が延期された。今年は、選手らにシーズンを通してメンタルヘルスのサポートが提供されるという。
キャンプ地の新型コロナ感染は少しずつ落ち着きを取り戻しており、アリゾナ州は1日の新規感染者数がピーク時の1万4000人から3000人以下、フロリダ州は約2万人から8000人以下に減少している。これからも新たな問題は出てくるだろうが、昨季の経験を生かし、スムーズなキャンプ、シーズンを送れることを願っている。(竹濱江利子通信員)