【ニューヨーク11日(日本時間12日)=竹濱江利子通信員】米大リーグ機構(MLB)と30球団のオーナーが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月26日から延期している今季について、7月4日の独立記念日前後に無観客で開幕する開催案を承認したと複数の米メディアが報じた。レギュラーシーズンは従来の162試合のほぼ半数の82試合前後を想定し、ナ・リーグもア・リーグと同様にDH制を採用するなど開催の骨子も判明。12日(同13日)にも選手会に提案して合意を目指す。
開幕へ、大きな一歩を踏み出した。MLBと30球団のオーナーが、7月4日(日本時間5日)の独立記念日を含む7月第1週に開幕戦を行う案を承認。12日(同13日)にも選手会に提案し、合意を目指すこととなった。
開催への骨子も承認された。レギュラーシーズンは従来の162試合のほぼ半数の82試合前後を想定。当面は無観客試合での開催とする。試合に出られるベンチ入り登録は、準備期間の少なさを考慮して26人から30人前後に増やす。
キャンプは6月中旬までに再開。対戦は各チームの移動を最低限にするため、同リーグの同地区と他リーグの同地区に限る。同地区の交流戦が増えることから、ナ・リーグもア・リーグと同様にDH制を採用して不公平感をなくす。
これに伴い、日本選手対決の顔合わせも限定的に。ア・リーグでは東地区のレイズに入団した筒香が、西地区でエンゼルスの大谷とレギュラーシーズンでは対戦しないことになる。
一方で、成り行きが懸念されるのが12日(同13日)に始まる選手会との協議だ。選手会は活動再開に理解を示しているものの、報酬についての主張には隔たりがある。
MLBと選手会は試合数に応じた年俸支払いで3月に合意した。しかし、今回の開催案には総収入を球団と選手で折半することが盛り込まれ、チケットや売店、駐車場からの収入面で約4割の損失となる球団との折半では年俸がカットされることが想定されるため、紛糾は必至とみられる。
また、健康面の対策を不安視する声もある。ナショナルズの左腕ドゥーリトル投手はツイッターで「ワクチンもなければ、効果的な治療もまだない」と投稿。選手に感染者が出てもシーズンを続行するとの米メディアの報道もあり、十分な検査機会の確保や感染者が出た場合の対策を開催案に含めるよう求める声が上がっている。
まだ1日に2万人前後の新たな感染者が出ている米国。日本以上に状況は深刻だけに、その動向が注目される。
★ブルージェイズ、キャンプ地か中立地開催へ
試合は本拠地球場で行われるのが基本だが、山口俊投手(32)が新加入したブルージェイズは、フロリダ州のキャンプ地か中立地での開催となる案が浮上している。ブルージェイズの拠点はカナダ・トロント。米メディアによると、カナダ政府が大規模イベントの開催を許可しない可能性がある。